操縦システム破断時の安全対策
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/04 01:11 UTC 版)
「コントロール・ライン」の記事における「操縦システム破断時の安全対策」の解説
コンバット競技では、操縦ラインが切れたり相手機によって切断されたりすることがたびたび起こり、機体が飛行円周よりかなり遠くまで飛んでいくこともある。現在は、操縦ラインが切れた場合にエンジンが停止する装置の取り付けを大部分の競技会において義務付けている。この停止装置は、遠心力がかかっているとき又は操縦ラインに張力がかかっているときだけ燃料が流れるようにする仕組みのものである。いずれにしても、操縦ラインが切れるとエンジンは停止する。それでも操縦ラインが切れて制御できない機体が高速で飛行サークルを飛び出すことは防げないが、エンジンが回っていないので急激に速度を失う。もしエンジンが回っていれば、操縦ラインの抵抗がなくなる分だけ更に加速されることになる。エンジン停止システムの効き目には実績がある。さらに、エンジンとベルクランクをケーブルで結んでおくことを義務付けている競技会も多い。これは空中衝突の結果、機体からエンジンだけが外れて観客のほうに飛んでくることを防ぐ措置である。
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