換算レート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 22:31 UTC 版)
「世界まるごとHOWマッチ」の記事における「換算レート」の解説
出題時には参考として、現地通貨と日本円のおおよその換算レートが紹介されていたが、経済・政治などの情勢の変化に応じた通貨単位やレートが、番組放送期間中に変化した。とりわけ放送当時の1980年代、中南米諸国の経済危機によるハイパーインフレへの対応から頻繁に通貨が切り上げられ(ボリビアの通貨の換算レートが10,000ボリビアペソ=0.1円ということがあった)、時にはいくつかの現地通貨の呼び名が頻繁に変わった(ブラジルのクルゼイロ→クルザードなど)。先進国においても、1985年のプラザ合意による急速な円高ドル安が進行したことなども、そうした視聴者の印象を高めたと考えられる。ちなみに、番組開始の時点での米ドルは1ドル約240円だった。なお、日本円との交換レートが不明な場合、インターバンクを参考とした事例もある(最終回スペシャルにおけるアルバニア・レク)。 解答を日本円ではなく現地通貨で当てる方式のためか、珍解答がしばしば出た。中でもアメリカの豪邸の値段を当てる問題(1987年11月5日放送)で、ゲストの井森美幸が「7千兆(ドル)」(当時のレートで約98京円)という余りに巨大過ぎる金額の解答に、たけしは「(井森は)飛ばしましょう」と呆れ返り、アシスタントの西村も本来なら金額を円に換算して発表するところを「分かんないですね。天文学的数字です」と苦笑しつつコメント。それでも井森は「訳も有るんです」と理由を説明したが、石坂は大笑いが止まらず、巨泉も吃驚仰天しながら井森に「あなたの書いた値段というのは、アメリカ全体の国家予算よりまだ高いんだよ」と返していた(後日井森が『クイズダービー』(1987年12月19日放送)にゲスト出演した際、巨泉から「恐怖の7千兆ドル、井森美幸ちゃんに来て頂きました!」と紹介されている)。ほか同じく井森の「500億マルク」(当時のレートで約4兆円)等のような巨額の値段を書いた場合、西村が円換算の発表を「計算出来ません…」と拒絶することも多々あった。 また、ハンガリーからの唐辛子に関する問題(1987年1月8日放送)で、ゲストの草笛光子は「700万(フォリント)」と回答した際、西村は「11億2000万円です」と発言後にスタジオは思わず爆笑、巨泉も司会席から立ち上がって駆けだしてしまう程だった。草笛はこの日のエンディングで、あまりのバツの悪さにその場から抜け出そうとした為、巨泉から「30年来の友達じゃないの。そんな逃げないでよ」と宥められたが、「もう生きてるのイヤ!恥ずかしくって…」とこぼしていた。 1988年11月3日放送分の3問目、セネガルからのゴルフのようなものに関する問題で、ゲスト解答者だった松崎しげるが「25CFAフラン」と表示した際、西村は「12円50銭です」と発言した。直後に松崎は「250CFAフラン(約125円)」と書き直すが、正解は「500万CFAフラン(約250万円)」で、ご多分にも漏れず結果はロストボールだった。 特別番組として放送された『クイズまるごと大集合』では、まれに日本国内の問題が出題されたが、律儀にも換算レートが「1円=1円」と表示されていた。
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