フォリントとは? わかりやすく解説

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フォリント【(ハンガリー)forint】

読み方:ふぉりんと

ハンガリー通貨単位。1フォリントは100フィラ


フォリント

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/23 04:20 UTC 版)

フォリント
Magyar forint (ハンガリー語)
フォリント紙幣
ISO 4217
コード
HUF
中央銀行 ハンガリー国立銀行
 ウェブサイト www.mnb.hu
使用開始日 1 August 1946
 情報源 8.700/1946 (VII.29) Decree of the Prime Minister
使用
国・地域
ハンガリー第二共和国
ハンガリー人民共和国
ハンガリー共和国
ハンガリー
インフレ率 17.12%
 情報源 The World Factbook, 2023年
補助単位
 1/100 フィレール
現金の単位としては使われていない。
通貨記号 Ft
複数形 forintok(使用されていない)
硬貨 5, 10, 20, 50, 100, 200 フォリント
紙幣 500, 1000, 2000, 5000, 10,000, 20,000 フォリント
紙幣製造 Pénzjegynyomda Zrt. Budapest
 ウェブサイト www.penzjegynyomda.hu
硬貨鋳造 Hungarian Mint Ltd.
 ウェブサイト www.penzvero.hu

フォリント (forint [ˈforint]) は、ハンガリー通貨単位。通貨記号はFtISO 4217の通貨コードはHUF。forint は語頭も小文字で表記する。補助単位フィレールであり、1フォリント=100フィレールである。

概要

1945年から1946年にかけて、旧通貨であるペンゲー (pengő [ˈpeŋɡøː]) がハイパーインフレーションを起こした後、1946年8月1日から採用された。ハンガリーにおける略号はフォリントが Ft、フィレールが f。例えば、12フォリント34フィレールは 12 forint 34 fillér、12 Ft 34 f、12,34 Ft のように表記する。ただし、フィレールは1999年以降流通していない。現在は、株価・為替レートや単価などの、1フォリント未満の端数を表す目的にのみ使われる。また1フォリント・2フォリントの小額硬貨も2008年に流通停止となり、2013年に交換も停止され失効し、これにより現金の最小単位は5フォリントとなった。

ハンガリーはユーロ導入を目指しているが、大幅な財政赤字が削減できず2010年までという当初の目標は達成できなかった。

2024年8月23日時点で、1フォリント=約0.40円[1]

硬貨

現在、5, 10, 20, 50, 100, 200フォリント硬貨が発行されている。5フォリントと20フォリントは黄銅製、10フォリントと50フォリントは白銅製、100フォリントと200フォリントはバイメタル貨(100フォリントは外側銀色・内側金色、200フォリントはその逆)となっている。また、2フォリント以下の小額硬貨[2]のみならず、黄銅のみから成る100フォリント硬貨や200フォリント銀貨といった旧硬貨も現在では既に失効となっている。

紙幣

紙幣一覧
画像 額面 主な配色 デザイン
500フォリント ラーコーツィ・フェレンツ2世 シャーロシュパタク城
1,000フォリント マーチャーシュ1世 ヴィシェグラード城のヘラクレスの泉
2,000フォリント ブラウン ベトレン・ガーボル 絵画「ベトレン・ガーボルと科学者たち」
5,000フォリント セーチェーニ・イシュトヴァーン ナジツェンク英語版のセーチェーニ家邸宅
10,000フォリント イシュトヴァーン1世 エステルゴムの風景
20,000フォリント 緑、オレンジ デアーク・フェレンツ英語版 旧国会議事堂

脚注

  1. ^ バラジ・ラウラ (2024年8月23日). “日系企業の2024年の賃金は前年比9.9%増(ハンガリー)”. 独立行政法人 日本貿易振興機構(ジェトロ). 2024年11月23日閲覧。
  2. ^ 2フォリント以下の小額硬貨としては、かつて2, 5, 10, 20, 50フィレールと1, 2フォリントの硬貨が発行されていた。これらは額面の低いものから順次失効したが、これらの硬貨が流通していた当時、10フィレールより低額面の現金としては2, 5フィレール硬貨(この2種類の硬貨は1992年流通停止、翌年交換も停止(失効))しかなかったため、1, 3フィレールの金額を現金で直接表す方法は存在しなかった。

関連項目

外部リンク


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