アンティル・ギルダー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/01 17:04 UTC 版)
アンティル・ギルダー | |
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10ギルダー紙幣
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ISO 4217 コード |
ANG |
中央銀行 | キュラソー・シント・マールテン銀行 |
ウェブサイト | www |
使用 国・地域 |
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固定レート | 1米ドル = 1.79ギルダー |
補助単位 | |
1/100 | セント |
通貨記号 | NAƒ, ƒ, Gld |
硬貨 | 1, 5, 10, 25, 50 cents, ƒ1, ƒ2.5, ƒ5 |
紙幣 | |
広く流通 | ƒ10, ƒ25, ƒ50, ƒ100 |
流通は稀 | ƒ5, ƒ250 |
アンティル・ギルダー(オランダ語: Antilliaanse gulden)は、かつてカリブ海のオランダ領アンティルで使用されていた通貨。2010年の同自治領解体後も元構成体のBES諸島、キュラソー、シント・マールテンで流通していた。通貨価値は1.79ギルダー=1米ドルに固定されていた。
1848年にオランダ・ギルダーに代わって導入された[1]。1986年にアルバはオランダ領アンティルから離脱し、新たにアルバ・フロリンを導入した。2010年にオランダ領アンティルは解体され、キュラソーとシント・マールテンはそれぞれ単独の自治領となり、BES諸島(ボネール島、シント・ユースタティウス島、サバ島)はオランダ本国の特別自治体となった。オランダ領アンティル解体に伴い、アンティル・ギルダーは新規発行されなくなった[2]。
BES諸島は2011年に米ドルに切り替えた。残るキュラソーとシント・マールテンは新たな通貨としてカリブ・ギルダーの発行が計画されるも合意形成は難航し[3]、引き続きアンティル・ギルダーが流通した。2018年にはアンティル・ギルダーの準備金が残り2年分となり、近い将来に通貨の供給停止が予測されたため[2]、両島は2019年にカリブ・ギルダーの導入で合意し[4]、何度か延期を重ねた後の2025年3月31日に流通が開始された[5]。アンティル・ギルダーは3か月間の移行期間を経て、2025年7月1日に廃止された[6]。廃止後も最大30年間は銀行でカリブ・ギルダーに両替できるようになっている[7]。
脚注
- ^ “Netherlands Antilles”. Worldstatemen. 2025年4月5日閲覧。
- ^ a b “Only two years worth of Antillean guilders left”. The Daily Herald. (2018年6月13日). オリジナルの2019年10月19日時点におけるアーカイブ。 2025年4月5日閲覧。
- ^ “Curacao wants its own Central Bank”. Curacao Chronicle. (2014年4月1日). オリジナルの2014年12月7日時点におけるアーカイブ。 2025年4月5日閲覧。
- ^ “Caribbean guilder becomes reality”. Curacao Chronicle. (2019年10月14日) 2025年4月5日閲覧。
- ^ “Caribbean Guilder Officially Legal Tender in Curaçao and Sint Maarten”. 721 News. (2025年4月1日) 2025年4月5日閲覧。
- ^ “Caribische gulden officieel ingevoerd op Curaçao en Sint Maarten”. NU.cw. (2025年7月1日) 2025年7月2日閲覧。
- ^ “Frequently Asked Questions”. Willemstad: CBCS (2025年3月24日). 2025年4月5日閲覧。
関連項目
外部リンク
先代 オランダ・ギルダー 理由:独自通貨の導入 |
オランダ領アンティルの通貨 1848年 – 2025年 Note:オランダ領アンティルは2010年に解体 |
次代 アルバ・フロリン 地域:アルバ 理由:オランダ領アンティルから離脱 備考:1986年より |
次代 アメリカ合衆国ドル 地域:BES諸島 備考:2011年より |
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次代 カリブ・ギルダー 地域:キュラソー、シント・マールテン |
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