悪役という評価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 09:35 UTC 版)
海外を中心に悪役として扱われる場合も多い。GameSpy(英語版)は2009年に「GameSpyのお気に入りのビデオゲームボスキャラクター」(GameSpy's Favorite Videogame Bosses)と題する記事でたぬきちをお気に入りボスキャラクターの1人に選出し、「ゲームが始まるとき、プレイヤーはたぬきちにばかげている金額の債務を負わせられている。たとえ借金をすべて返済して、自給に向けて進もうとしても、結局たぬきちの商店で買い物をしなければならない」と評した。GameSpyは2010年に「『どうぶつの森』において、たぬきちは煩わしい。実生活においては恐ろしい」として、「実生活で嫌われるビデオゲームキャラクター」の1人に選出した。2012年11月には『コンプレックス』誌がビデオゲームのクールなヴィラン50選(The 50 Coolest Video Game Villains of All Time)においてたぬきちを49位に選出している。IGNは2013年にビデオゲームのヴィラン百選(The Top 100 Videogame Villains)でたぬきちを「金稼ぎを唯一の欲望としている」という裏の顔もあるとして、72位に選出している。 IGNの編集者パトリック・コラン(Patrick Kolan)は2008年にたぬきちを「『どうぶつの森』のアル・スウェレンジン(英語版)」(19世紀アメリカの売春斡旋業者)と形容し、その地位から社会秩序を掌握するに至ったとしている。IGNの他の2008年の記事でもたぬきちを「奸智に長ける、極悪非道で意地悪い、小売りと不動産の黒幕」、「『どうぶつの森』の世界における、家持ちにとっての災いのもと」と形容している。また、同じくIGNによる『メジャマジ・マーチ』のレビュー(2009年)では登場人物のGGGGバトンを「煩わしさがたぬきちに次ぐレベルに達している」と評している。 GamesRadarもたぬきちが「プレイヤーの前に財政の安定をおいしいニンジンのようにぶら下げ、借金を返済した矢先に家を(プレイヤーの同意なしに)増築して、プレイヤーを再度請求書にまみれた穴に落とす」と否定的に描写している。WIREDのジェームス・テンパートンはたぬきちの悪徳資本家ぶりは長らく笑いのネタになってきたが、「あつまれ」でのATM金利引き下げによって「たぬきちのディストピアが最も完全な形で現れた」としている。 たぬきちへの否定的な評価は日本にも存在する。Game*Sparkでは「無性に殴りたくなるゲームキャラ10選」の1つにたぬきちを挙げた。『とびだせ』では従来のプレイヤーキャラに対する借金返済姿勢は軟化したが、プレイヤーが屋外にアイテムを放置しているところに新たな住民が家を建てるとアイテムがなくなってしまう現象が「タヌキインパクト」「たぬきテロ」と呼ばれ、『あつまれ』でATMに入れているベルの金利が下がったときはたぬきちに批判の矛先が向けられた。マグミクスのふみくんは『とびだせ』でアイテム収納の拡張がアップデートで可能となったが、50万ベル一括払いが必要なことをたぬきちの「商売チャンス」、発売から1年経過して島の観光事業「観光案内メーカー」を始めたが彼の商魂からして無人島移住パッケージを考案した当初が思い描いていた可能性を考えている。
※この「悪役という評価」の解説は、「たぬきち」の解説の一部です。
「悪役という評価」を含む「たぬきち」の記事については、「たぬきち」の概要を参照ください。
- 悪役という評価のページへのリンク