悪役に対する評価など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 07:45 UTC 版)
ニヒルな悪役俳優として人気を得て、特にクセの強い敵役を演じることが多かった。悪役が増え始めた若手時代、母親から「悪役ばかりやって、本当に悪い人間にならなければいいが」と心配されていた。 フランス文学者の鹿島茂は、著書『昭和怪優伝 帰ってきた昭和脇役名画館』で成田の悪役の演技について以下のように評している。「肉体を打ち壊す暴力というよりも、精神を震撼させる暴力、人間性などというものを一顧だにしないニヒリズムの暴力である」。 ただし本人は、1977年に出版された梅林敏彦によるインタビュー本『アウトローに挽歌はいらない』において、以下のように語っている。「悪役を演じる時、自分自身カッコつけすぎてたんじゃないかっていうのがある。つまり自分の中で、ニヒルを気取った“人形芝居”になってたんじゃないかという気がします。やっぱり登場人物は、人形芝居じゃなく生きた芝居をしないとね」。
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