悪役としての250年
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/24 09:05 UTC 版)
「ジェームズ2世 (イングランド王)」の記事における「悪役としての250年」の解説
長い間、名誉革命はイングランド史上最大の「偉業」であり、これをもたらしたウィリアム3世は信仰の自由と法(コモン・ロー)および伝統を守った英雄として描かれた。相対的にジェームズ2世の評価は低く、「カトリック絶対王政を布こうとした専制君主」という歴史上の悪役であった。このような歴史観は名誉革命直後からイングランド人の間で主流であり、フランス革命の影響もあってむしろ強化された。ウィリアム3世=英雄・ジェームズ2世=敵役というホイッグ史観は20世紀中盤まで、ほとんど批判を受けずに継承されてきた。ジェームズに関する伝記で最初のものは1948年、史家フランシス・ターナーによるものである。これは入念に調べ上げられているが、ほぼホイッグ史観の路線を踏襲した否定的見解に基づく伝記であった。
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