御集公刊後とは? わかりやすく解説

御集公刊後

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/25 05:41 UTC 版)

明治天皇御集」の記事における「御集公刊後」の解説

明治天皇御集』が文部省から公刊された後、越後の人から問い合わせがあり、明治32年御製に「夏寒き越の山路さみだれ濡れて越えしも昔なりけり」とあるが、実際北陸巡幸明治11年9月であり、9月なのに「さみだれ」(五月雨)とはどういうわけか、と聞かれる臨時編纂部の筆頭委員井上通泰は、年譜確認せず疑義を起こさなかったのは自分らの責任であると認めている。 『明治天皇御集』に掲載され御製解釈する書籍数々出ている。そのうち臨時編纂委員著作としては次のものがある。 千葉胤明明治天皇御製集』大阪毎日新聞社1922年佐佐木信綱明治天皇御集謹解』朝日新聞社1927年明治天皇御集文部省出版したもの以外にも様々な出版社から出版されるなかでも有名なのは岩波文庫版明治天皇御集』である。これは1938年昭和13年)に岩波書店から出版された。岩波書店日本主義者からしばしば攻撃されていたが、岩波文庫古今東西にわたり分野問わない方針のゆえ『万葉集』『古事記』『神皇正統記』葉隠』など日本主義目される書籍収録していたのである岩波文庫版明治天皇御集』も日本主義者に広く受け入れられたと考えられる戦場において岩波文庫はそれを所有しているだけで日本精神担保する役割があったという。阿川弘之戦場における岩波文庫回想する文章で次のように語っている。 時々身の廻り品の検査がある。「葉隠」や「明治天皇御集」は、そんな時、一種の証明のような役割演じてくれた。あまり愛読はしなかったから、いつも綺麗であった戦後1964年昭和39年明治神宮が『新輯明治天皇御集』を出版する。これは宮内省蔵版明治天皇御集』1687首よりも多い8936首を収める。また明治神宮1967年昭和42年)に『新輯』から1404首を抜抄し、昭憲皇太后御集合本して角川文庫から『新抄明治天皇御集昭憲皇太后御集』を出版する。さらに1990年平成2年)には『新輯明治天皇御集』を年別から項目別に並べなおした類纂新輯明治天皇御集』を出版する

※この「御集公刊後」の解説は、「明治天皇御集」の解説の一部です。
「御集公刊後」を含む「明治天皇御集」の記事については、「明治天皇御集」の概要を参照ください。

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