廃止までの過程
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「モスクワ・トロリーバス」の記事における「廃止までの過程」の解説
2014年、トロリーバスを運営していたモスゴルトランス(ロシア語版)のゼネラルディレクターであるエフゲニー・ミハイロフ(Евгений Михайлов)はテレビ局からのインタビュー内で路面電車や路線バスの近代化と並行して2020年までにトロリーバス網を廃止する計画を明言した。それ以降、トロリーバスのディーゼルバスや電気バスへの置き換えが急速に実施された。 このトロリーバスの廃止については市幹部の利権を疑う声もあり、市議会からの反対意見や愛好家による存続を訴える運動も起きたものの、最後に残された系統についても予定通り2020年8月24日から25日にかけて運行を停止し、モスクワ市内からモスゴルトランスが運営する営業運転用のトロリーバス路線は姿を消した。最後まで運行していたのは以下の6系統であった。 系統番号起点終点廃止後の動向備考・参考M4метро "Озёрная" кинотеатр "Ударник" 電気バスへ置き換え(一部経路変更) 28метро "Парк Культуры" Ленинский просп. ディーゼルバスへ置き換え 59ул. Генерала Глаголева метро "Сокол" ディーゼルバスへ置き換え(経路変更) 60метро "Варшавская" метро "Новые Черёмушки" ディーゼルバスへ置き換え 64Ивановское метро "Выхино" ディーゼルバスへ置き換え 72пр. Карамзина метро "Варшавская" ディーゼルバスへ置き換え その一方、長年に渡りモスクワの主要な交通機関として活躍した実績を受けて一部区間を動態保存用として維持する事が決定し、「T号線」と名付けられた以下の路線を用い同年9月4日から営業運転を再開している。営業キロは3.74 kmで運賃は60ルーブルである。 系統番号経路運行時間所要時間運行間隔備考・参考Tметро "Комсомольская" - метро "Красносельская" - Елоховская пл. - Новорязанскую улицу - Казанского вокзала - метро "Комсомольская" 8:30 - 20:00 20分 10 - 20分 環状系統(右回り)
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廃止までの過程
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「総括制御 (トロリーバス)」の記事における「廃止までの過程」の解説
1986年、ソ連では連節式トロリーバスのZiU-10(ロシア語版)の製造が開始されたが、当初は生産量の少なさ故に各都市へ行き届くまでには至らず、1990年代初頭の段階でも各都市に総括制御編成の導入が継続して行われた。最後の導入先となったのはソ連崩壊後、ウクライナのムィコラーイウ(ムィコラーイウ・トロリーバス(ウクライナ語版)、1994年)であった。 だが、ソ連崩壊後は利用客の減少に加えて連節式トロリーバスの導入が急速に進み、保守面や消費エネルギー、機動性、操作性など多くの面で不利であった総括制御編成は次々に運行を終了していった。発祥の地であったキエフからは1994年に、最後の導入先となったムィコラーイウからは2001年に、レニングラード改めサンクトペテルブルクからは2002年に廃止され、最後まで運行を続けていたクラスノダール(クラスノダール・トロリーバス(ロシア語版))で2013年12月31日をもって終了した事で、47年以上にも渡ったトロリーバスの総括制御運転は姿を消した。 クラスノダールのトロリーバスの総括制御運転(2008年撮影)
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