廃止までの経過
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/30 03:03 UTC 版)
「京都市立看護短期大学」の記事における「廃止までの経過」の解説
門川大作京都市長が2009年3月に突然、京都市立看護短期大学の廃止と3年後に私立の佛教大学に新設される看護学科への統合を発表した。廃止の計画は新入生や在校生をはじめ大学関係者、議会、市民に何の説明もなく、佛教大学との交渉の経過も不透明なものであった。また在学生らが5月に全学生の7割から集めたアンケートでは、「廃止に反対」が半数を超え、今後の短大の在り方については「市立4年制」65.1%、「市立3年制」34.8%で、門川市長が計画した私立化を望んだ学生はおらず、当事者である学生不在のまま廃止方針が出されたことへの批判が議会でも起こった。京都市は2010年度からの募集を停止して廃止を実現しようとした。しかし、学生や卒業生らが存続を求めて取り組みを広げ、市長の姿勢に不満を持った市長与党の自民党や第二会派の共産党が反対したことで、2010年3月に廃止条例案は議会で否決された。募集が停止された公立学校の廃止案が否決されたのは極めて異例のことであったが、それから2か月後の市議会5月定例会では看護短大廃止の議案が再提出され、可決された。なお、廃止案が可決されたことには、自民党市議団内で短大廃止案について賛否両論が拮抗したため、同団が所属市議の自主投票を採ったことによる部分が大きかった。 2010年3月に廃止案が一旦否決された際、京都看護短大と佛教大学との提携は解消され、新たに京都光華女子、京都橘、同志社、花園の4私立大学との間で別個に協議が進められることとなったがこれらも不調に終わり、結局は市による公募の結果、学校法人育英館が看護短大の施設・設備を引き継ぐことに決定した。2013年3月31日付をもって京都市立看護短期大学は廃止され、学校法人育英館は引き継いだ同短大の敷地内に京都看護大学を2014年4月に開学した。
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