差別発言と批判
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「フランクリン・グラハム」の記事における「差別発言と批判」の解説
フランクリン・グラハムは、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件の直後、イスラム教を「非常に邪悪で不道徳な宗教」とコメントしたことで批判を受けた。2003年4月18日にペンタゴンで開かれた聖金曜日礼拝での説教は、ペンタゴンに勤務するムスリム系米国人から、更なる批判を招いた。フランクリン・グラハムはまた、2009年12月、CNNのキャンベル・ブラウン記者に対して、「本当のイスラームはこの国で信奉されてはならない」というイスラーム差別発言を行った。「自分の妻を殴ってはならない。自分の子供が、不貞行為やそれに類することをしたと思えたからと言って、彼らを殺してはならない。それこそ、こうした国々で行われていることなのだ」 。2010年4月22日、ペンタゴンは、アメリカ合衆国軍信教の自由連盟(en:Military Religious Freedom Association)と、イスラーム系のグループであるアメリカ-イスラーム委員会(en:Council on American-Islamic Relations)からの抗議を受け、ペンタゴンで開催される「国民の祈りの日」(en:National Day of Prayer)へのフランクリン・グラハムの招待を撤回した。フランクリン・グラハムは結局「国民祈りの日」の会合に参加したが、会場外の駐車場で、取り巻きの人々と一緒に祈るに留まった。 『タイム』誌2010年8月30日発売号によれば、「アメリカはイスラームを憎んでいるのでしょうか」との質問に対し、フランクリン・グラハムは、イスラームは「憎悪の宗教であり、戦争の宗教である」と応じた。フランクリン・グラハムはまた、グラウンド・ゼロの近隣に宗教間対話を促すイスラーム系のカルチャー・センターを建設する案について、同施設の建設は、イスラーム教徒が「世界貿易センタービル跡地を自分たちの土地だと主張すること」を意味すると警告した。 2010年8月19日、CNN特派員ジョン・キングに、アメリカ合衆国大統領バラク・オバマのキリスト教信仰に疑いを持った事があるかと質問されたフランクリン・グラハムは、「私が思うに、大統領の問題は、彼がムスリムとして生まれたことであり、彼の父親がムスリムだったことです。ユダヤ教の種が母親を通して継承されるように、イスラームの種は父親を通して継承されます。オバマ大統領はムスリムとして生まれ、彼の父親は彼にイスラームの名前を与えたのです」と述べた。フランクリン・グラハムは続けて、「とはいえ大統領が預言者ムハンマドを否定し、イスラームを捨てて、イエス・キリストを受け入れたことは明らかです。彼は少なくともそう言っています。私の立場から、彼がイスラームを捨てていないとは言えません。ですから私は、大統領は彼が言っているとおりの人物であると信じるしかないのです」と述べた。2011年3月、保守系ネットテレビ「ニュースマックス」Newsmaxとのインタビューで、グラハムは、オバマが「ムスリム兄弟団に、米国政府の一部となり政権の決定を影響することを許した」とし、次のように主張した。 ムスリム兄弟団はわれわれの国で非常に強く活発な団体である。この団体は私たちの政府にあらゆるレベルで浸透している。目下、彼らの多くは軍や国務省に対して、中東においていかなる対応を取るべきかアドバイスをしている。それはまるで、農夫がキツネに「うちの鶏小屋をキツネから守るにはどうしたらいいかね」と聞いているようなものだ。ムスリムの国々に対する政策を検討するのに、ムスリムを呼び込んで教えてもらおうとしているのだ。われわれが呼び込んでしまったムスリムたちの多くは、おそらくムスリム兄弟団の影響下にある。」
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