山口の人々
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/01 03:59 UTC 版)
旧土淵村大字山口、現遠野市土淵町山口。 吉兵衛 根子立で幼児を抱く山女に遭遇した(4話)。佐々木喜善「縁女綺聞」には同じ話が大下万次郎の話として掲載されているが、両人とも詳細不明。 菊池弥之助 毛筆本で孫之丞とあるのを刊本で誤っている。大谷地で人の声を聞いた(9話)。遠隔地で茸刈り中、妹がその息子に殺される時の叫び声を聞いた(10話)。 新田乙蔵(? - 明治42年(1909年)) 通称乙爺。第3地割字南沢の人。佐々木喜善の祖父万蔵の妻ノヨの弟。旧家の出だったが没落し、峠の上で甘酒を売り、度々里に出て酒を飲んだ(13話)。子の寅之助は大洞時蔵、瀬川某と北海道に出た。 佐々木イチ 佐々木喜善の母。家で針仕事中、ザシキワラシの物音を聞いた(17話)。 佐々木ミチ(文化7年(1810年) - 明治9年(1876年)2月6日) 佐々木喜善の養祖父万蔵の母。納棺の夜と七二日の逮夜に姿を現した(22話、23話)。幼少時河童を見た(59話)。 山口孫左衛門 第3地割にあった旧家。稲荷社を建てて狐を祭った(21話)。ザシキワラシが同家を離れるのを村人が目撃した(18話)後、一家が茸中毒で壊滅し、7歳の女児が残された(19話)。女児はミナといい、大洞家から養子を迎えて家は存続した。現在屋敷跡に墓と井戸が残る。 ハネトの主人 菊池角之丞のこと。佐々木喜善実家の上隣の人で、祖父万蔵と竹馬の友だった。鶏頭山で天狗に遭遇した(29話)。 大洞(おおほら)万之丞 大同の家。祟りがあるという古文書を所有していた(83話)。駄賃付で財を成したが、不景気で没落した。 大洞ひで 大洞万之丞の養母。佐々木喜善の祖母の姉。魔術に通じ、また村で起こった馬娘婚姻譚を語る(69話)。隠し念仏を行った(71話)。 辷石(はねいし)たにえ(安政5年(1858年) - 昭和2年(1927年)) 本名はたに、丸子立の人。オクナイサマの掛軸を持つ(70話)。 田尻長三郎 大洞家上隣の富豪。おひでの息子の葬式の夜、軒下の雨落の石に死んでいるような男を見た(77話)。 長蔵 田尻家の奉公人。新張村の何某の霊を見た(78話)。その父も長蔵といい、同じく幽霊に遭遇した(79話)。 田尻丸吉 夜便所に行くと幽霊に遭遇した(82話)。 内川口まさ 丸古立の人。福の神からの帰路、山の神に遭遇した(102話)。
※この「山口の人々」の解説は、「遠野物語」の解説の一部です。
「山口の人々」を含む「遠野物語」の記事については、「遠野物語」の概要を参照ください。
- 山口の人々のページへのリンク