対応火器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 15:23 UTC 版)
目標に直撃させなければ本来の効果を得られないことから、主に戦車砲、無反動砲といった直射火器で用いられる。 スポール破壊の理論上、複合装甲を採用した第三世代以降の戦車には効果が望めず、単純な防弾鋼板であっても、内部にポリマー製の「内張り装甲」を貼り付けて破片の飛散を抑えることで防御策とすることができる。 装弾筒付翼安定徹甲弾(APFSDS)が登場した後も、多目的対戦車榴弾(HEAT-MP)より安価で価格は1/5程度、全天候性を持ち、初速が遅いため砲身寿命への影響が少なく、榴弾同様に円形の危害範囲を有するといった利点から、イギリスのチャレンジャー2戦車などで使用が継続されている。実戦では、湾岸戦争でチャレンジャー1戦車がイラクのT-55戦車に対し、距離5,000mから砲撃して命中、撃破した記録がある。
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対応火器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/27 08:16 UTC 版)
20mm程度以上の口径であれば弾体に炸薬を充填できるので、砲の多くが榴弾の発射が可能である。主に榴弾砲、艦砲、臼砲、迫撃砲などの曲射砲から発射されるが、対空砲、無反動砲、カノン砲、野砲、戦車砲などの直射砲(直接照準砲)でも使用される。 銃と砲をサイズ区分する閾値にはいくつか見解があるが、1つには口径20mmが最小の榴弾だったことが理由とされる(航空機関砲も参照)。一般に中小口径の榴弾は、容積にしめる信管の割合が大きく、それに圧迫される形で炸薬量が過小である。それゆえ、被害半径が小さく、面制圧には向かなかった。近年ではプログラム可能な時限信管による空中炸裂によっての欠点を補う試みがなされている。 特に戦車用の広義の榴弾として、対戦車用に装甲貫徹力を高めた成形炸薬弾がある。 ロケット弾は大柄な弾体の低い初速のため横風等の影響を受けやすく弾道が不安定で、命中・直撃を要する運動エネルギー弾には不向きであることから、面で加害する榴弾が主に用いられる。直撃を狙う対戦車ロケットでも、運動エネルギーで装甲を貫徹しうる速度に達することが難しいため成形炸薬弾を用いる。
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