対基幹艦隊戦
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第118基幹艦隊(ボドル基幹艦隊)司令長官ボドルザーは、地球人捕虜を尋問した際に、地球人はプロトカルチャーではないかとの疑念を抱いていた。彼らの知るプロトカルチャーの定義とは「文化を持ったマイクローン」であり、地球人類はその定義に当てはまったからである。その疑念はブリタイやスパイからの報告によりますます大きくなり、ブリタイ艦隊とラプラミズ艦隊の離反によって確信へと変わる。これ以上のカルチャーショックによる自軍の体制崩壊を恐れたボドルザーは、基幹艦隊の全戦力をもって地球人類の駆逐を決定する。 西暦2010年2月11日 マクロス標準時間 午前10時30分、地球圏全域に計測限界を越える約480万隻(4,790,122隻)の大規模艦隊が出現。 ここに至り、ようやく統合軍上層部は事態の深刻さを悟り、統合宇宙軍の総戦力を結集するが、アームド級6隻、宇宙駆逐艦125隻を戦闘配備できたにすぎなかった。地上のアラスカ総司令部では、基幹艦隊への通信の呼びかけと同時にグランドキャノンの発射準備が急ピッチで進められたが、通信は完全に無視され、基幹艦隊は軌道爆撃を開始する。 このとき、月軌道上より観測された地球は、太陽より明るく輝いたという。数億、数十億もの火線が空から一斉に降り注ぎ、地上のあらゆる物質が蒸発、気化、消滅する。この間わずか5分。たった5分の戦闘で統合宇宙軍は全滅、地上はプラズマ化した物質が衝撃波となって吹き荒れる。この軌道爆撃によって地球の全生命体の99%以上が消滅する。 マクロス標準時間 午前10時40分、地理的要因も幸いして、アラスカ総司令部は直撃を免れていた。ようやくグランドキャノン発射の準備が整い、宇宙へ向けて一発目を発射。発射されたグランドキャノンは120度の射撃角偏向を40秒間行い、上空に展開していたゼントラーディ軍艦艇約80万隻の撃破に成功する。発射終了後、偏向調整を行い、第二撃の準備に入るが、地表に大型砲撃兵器の存在を察知した基幹艦隊はアラスカへの集中爆撃を行い、アラスカ総司令部は沈黙。ついに地球統合軍はマクロスを残して壊滅する。
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