官僚・行政官
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 04:24 UTC 版)
「銀河英雄伝説の登場人物・自由惑星同盟」の記事における「官僚・行政官」の解説
ヘンスロー 声 - 増岡弘(旧) フェザーン駐在高等弁務官。 頬肉のたるんだ、太くて短い眉の中年の男。対フェザーン外交の責任者という重職ながら、近年の弁務官職の慣例通り論功行賞人事で同職に就いた程度の能力しかない。名門企業の創業者の息子という出自だが、むしろ、あまりにも能力と人望がなく、経営陣に体よく追い出されたとすら噂される。初登場時は年若いケッセルリンクにいいように振り回され、そもそも既に金銭と美女で飼い慣らされていた。帝国によるフェザーン占領の混乱時にも30歳年下でまだ未成年のユリアンの指示を受ける始末であり、むしろ足手まといとすら思われた。 初登場時は、上記の通りケッセルリンクの言葉に右往左往し、フェザーンの思惑通りに容易くヤンの査問会を開かせることとなる。結局、第8次イゼルローン攻防戦後に政治的責任が問われると、ケッセルリンクに猛抗議するが軽くあしらわれる。その後、第4巻で「神々の黄昏」作戦の序盤となる帝国によるフェザーン占領が起こると何もできずに狼狽し、結局、駐在武官として赴任していたとはいえ、まだ未成年であるユリアンの指示で機密情報の破棄など、弁務官職としてやるべき仕事をすることとなる。その後も万事がユリアンの指示で動く形となり、最終的にはマリネスクの輸送船でフェザーン脱出に成功する。その後は不明。 藤崎版ではフェザーン本星が知られていないため登場しない。第8次イゼルローン攻防戦に絡むケッセルリンクとのやり取りは、彼とネグロポンティに変更されている。 ウィリアム・オーデッツ 声 - 谷口節(旧) 国防委員会委員。元TVキャスター。 能弁を持って後世に名を残す野心を抱く少壮の男。立体TVの解説者から政治家に転じたという経歴を持つ。大親征を受け、レベロによって同盟政府特使として帝国軍の下へ派遣される。とはいえ、本人の自信のほどに対して、レベロからは大した期待は抱かれておらず、実際にミッターマイヤーを相手に完全に論駁され、後に彼から「竜頭蛇尾の長舌族(おしゃべり)」と評される。その後、ラインハルトに直訴するため彼の下に向かうが、結局、面会することはできずフェザーンに滞在する羽目となり、そのまま同盟は滅亡する。しかし、そのフェザーン滞在中にロイエンタールに叛意があると噂をバラまいたことが後にラングに利用され、エルフリーデの一件が起こるきっかけとなる。 通常なら荒唐無稽なロイエンタールの叛意の噂を流した動機について、原作では推測という形で少しでも同盟の有利となるよう帝国を混乱させたかったのではないかとある。OVA版ではルビンスキーの「用済みのオーデッツは始末する」というセリフがあり、彼が裏で糸を引いていたことが示唆されている。また、OVA版では他にも帝国によるフェザーン占領を伝えるニュースにキャスターとして登場しており、トリューニヒトの責任を問う世論に対して、逆にそのような市民を非難するような発言をしている。
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