大幣とは? わかりやすく解説

おお‐ぬさ〔おほ‐〕【大幣】

読み方:おおぬさ

大祓(おおはらえ)のときに用い大串につけた、ぬさ。祓(はらえ)のあと、人々がこれを引き寄せて身のけがれをそれに移して、川に流したという。

「—の引く手あまたになりぬれば思へどえこそ頼まざりけれ」〈古今・恋四〉

1引用の歌から》引っ張りだこまた、気の多いこと。

「—になりぬる人のかなしきは寄る瀬ともなくしかぞ泣くなる」〈大和一六〇〉


大幣

読み方:オオヌサ(oonusa)

大祓用い大串に付けた幣


大幣

読み方:オオヌサ(oonusa)

分野 音楽

年代 江戸中期

作者 著者未詳


大麻 (神道)

(大幣 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/24 04:24 UTC 版)

大麻(おおぬさ、たいま[5]、太麻)、神道祭祀において修祓(しゅはつ、祓い)に使う道具の一つで、木綿(ゆう)や、後世には布帛や紙が用いられる[6]。「ぬさ」はの古名で[7]、幣あるいは麻、奴佐と当て字される「ぬさ」の美称が「おおぬさ」である[6]大幣(おおぬさ)とも。白木の棒で作ったものは祓串(はらえぐし)とも言う。


  1. ^ a b c d e f g h i j k 吉永博彰「祓具の諸相 : 大麻(おおぬさ)を中心に (特集 日本文化研究の諸系譜)」『國學院大學研究開発推進機構紀要』第9号、2017年3月、 25-54頁、 NAID 40021134578
  2. ^ a b 麻苧』 - コトバンク
  3. ^ 徳川光圀神道集成』17コマ。
  4. ^ a b なつそひく―麻 せんぐう館 平成28年度企画展示”. せんぐう館. 2017年9月7日閲覧。
  5. ^ a b c d 石塚尊俊「大麻」 『日本大百科全書14』小学館、1987年。ISBN 4095260149 
  6. ^ a b 国学院『神道事典』 1999, §大麻 p.198..
  7. ^ 神社新報『神道事典』 2000, §幣帛 pp549-550.
  8. ^ a b c 大野由之「神宮の大麻について : 誕生の背景と性質の相関」『皇學館大学神道研究所紀要』第30巻、2014年3月、 187-230頁、 NAID 40020081982
  9. ^ 万葉神事語辞典(國學院大学)
  10. ^ 和幣」 『神道大辞典 第三巻』平凡社、1941年、73頁https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1913359/48 
  11. ^ a b 三好和義岡野弘彦 『伊勢神宮』淡交社〈日本の古社〉、2003年、87頁。ISBN 447303108X 
  12. ^ 新木直人 『神游の庭―世界文化遺産・京都賀茂御祖神社「下鴨神社」』経済界、2007年、133頁。ISBN 978-4766783964 
  13. ^ 星野輝興「現代に於ける祭祀の缺陥」『神社協会雑誌』25年第11号、1926年、 2-14頁。
  14. ^ a b c 星野輝興 『祭祀の展開』日本文化協会、1937年。 
  15. ^ a b c 安江和伸「大麻(おおぬさ)考」『神道史研究』第40巻第2号、1992年4月、 74-99頁。


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