塩化第二鉄
塩化鉄(III)
(塩化第二鉄 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/02 02:21 UTC 版)
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| 塩化鉄(III) | |
|---|---|
       塩化鉄(III) (無水物)
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       塩化鉄(III) (六水和物)
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       Iron(III) chloride  | 
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        別称
        
       
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| 識別情報 | |
      
      
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       3D model (JSmol)
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| ChEBI | |
| ChemSpider | |
| ECHA InfoCard | 100.028.846 | 
| EC番号 | 
      
      
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       PubChem CID
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| RTECS number | 
      
      
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| UNII | 
      
      
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| 国連/北米番号 | 
      
      
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       CompTox Dashboard (EPA)
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| 特性 | |
| 化学式 | FeCl 3  | 
    
| モル質量 | 
      
      
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| 外観 | 反射光で緑黒色、透過光で赤紫色、六水和物は黄色の固体、水溶液は褐色 | 
| 匂い | わずかに塩酸 | 
| 密度 | 
      
      
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| 融点 |   307.6 °C, 581 K, 586 °F ((無水物)  | 
    
| 沸点 |  
      
      
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| 水への溶解度 | 912 g/L (無水物または六水和物, 25 °C)[1] | 
| への溶解度 | 
      
      
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| 磁化率 | +13,450·10−6 cm3/mol[2] | 
| 粘度 | 12 cP (40% 溶液) | 
| 危険性[4][5][注釈 1] | |
| GHS表示: | |
| Danger | |
| H290, H302, H314 | |
| P234, P260, P264, P270, P273, P280, P301+312, P301+330+331, P303+361+353, P363, P304+340, P310, P321, P305+351+338 | |
| NFPA 704(ファイア・ダイアモンド) | |
| 引火点 | 不燃性 | 
| NIOSH(米国の健康曝露限度): | |
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       REL
         |  
     TWA 1 mg/m3[3] | 
| 安全データシート (SDS) | ICSC 1499 | 
| 関連する物質 | |
| その他の 陰イオン  |  
     
      
      
  | 
    
| その他の 陽イオン  |  
     |
| 関連する凝固剤 | |
| 構造 | |
| 結晶構造 | 六方晶系, hR24 | 
| 空間群 | R3, No. 148[7] | 
| 配位構造 | 八面体 | 
| 特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 | |
塩化鉄(III)(えんかてつ(III)、Iron(III) chloride)は、組成式 FeCl3の無機化合物である。かつては塩化第二鉄(えんかだいにてつ、ferric chloride)とも呼ばれた。金属光沢がある。融点は 302 ℃。アルコールやエーテルに可溶である。潮解性がある。水和物は黄褐色(写真)を呈する。水に溶かすと赤褐色の溶液となる。
塩化鉄(II)が酸素や空気により酸化され生成したものは、不均化および加水分解により酸化鉄(III) や水酸化鉄(III)、塩基性塩化鉄(III) の沈殿が発生する。
結晶状態のものは強い酸化力を有する。濃厚な水溶液でも酸化作用を示すので、プリント基板や銅版画のエッチング剤として利用されている。
フェノール類に加えると呈色するため、それらの検出に用いられる。ヘキサシアニド鉄(II) 酸カリウムとの反応で濃青色沈殿が生成する。
塩化第二鉄の2004年度日本国内生産量は 35万6472トン、工業消費量は 2万9314トンである[8]。
生成
- 国際化学物質安全性カード 塩化鉄(III)(無水物) (ICSC:1499) 日本語版(国立医薬品食品衛生研究所による), 英語版
 - 塩化鉄 (III) 六水和物 JISK8142:2018
 
- 塩化第二鉄のページへのリンク
 

