硫酸鉄(III)とは? わかりやすく解説

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硫酸鉄(III)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/24 00:48 UTC 版)

硫酸鉄(III)
識別情報
3D model (JSmol)
ChEBI
ChemSpider
ECHA InfoCard 100.030.054
PubChem CID
RTECS number
  • NO8505000
UNII
CompTox Dashboard (EPA)
特性
化学式 Fe2(SO4)3
モル質量 399.88 g/mol (無水物)
489.96 g/mol (五水和物)
562.00 g/mol (九水和物)
外観 灰白色の結晶
密度 3.097 g/cm3 (無水物)
1.898 g/cm3 (五水和物)
融点

480℃(無水物、分解)
175℃ (九水和物)

への溶解度 256g/L (一水和物、293K)
溶解度 エタノールにほとんど溶けない
アセトン、エチルアセトンにわずかに溶ける
硫酸、アンモニアに溶けない
屈折率 (nD) 1.814 (無水物)
1.552 (九水和物)
危険性
NFPA 704
0
1
0
勧告曝露限界 TWA 1 mg/m3[1]
半数致死量 LD50 500 mg/kg (経口, ラット)
関連する物質
その他の陰イオン 塩化鉄(III)
硝酸鉄(III)
関連物質 硫酸鉄(II)
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

硫酸鉄(III)(りゅうさんてつ、Iron(III) sulfate)は、組成式 Fe2(SO4)3の化合物。無水和物といくつかの水和物があるが、普通は水溶液のまま用いる。FeSO4 水溶液に硫酸硝酸を加えると褐色溶液として得られる。

溶液から得られる水和物はいずれも、ばら色ないしすみれ色の結晶。市販品ではn水和物も存在し、これは白色~微黄褐色の粉末である。注意して熱するとほとんど無色の無水塩(比重3.097)となる。いずれも水に可溶で、特に無水塩は強い潮解性を持つ。水溶液を熱すると塩基性塩を生ずる。媒染剤、鉄ミョウバンの原料。

関連項目

  1. ^ NIOSH Pocket Guide to Chemical Hazards 0346


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