クエン酸鉄アンモニウムとは? わかりやすく解説

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クエン酸鉄アンモニウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/24 00:38 UTC 版)

クエン酸鉄アンモニウム
識別情報
3D model (JSmol)
ChEMBL
ChemSpider
ECHA InfoCard 100.013.351
EC番号
  • 214-686-6
E番号 E381 (酸化防止剤およびpH調整剤)
PubChem CID
CompTox Dashboard (EPA)
特性
化学式 C6H5+4yFexNyO7
モル質量 不定
外観 赤褐色粉末
危険性
安全データシート(外部リンク) [1]
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

クエン酸鉄アンモニウム(Ammonium ferric citrate)は、pH調整剤として用いられるE番号E381の食品添加物である。水に非常に溶けやすい緑色又は赤褐色の粉末である。

クエン酸鉄アンモニウムの分子式は変わりうる。水酸化鉄(III)をクエン酸アンモニアの水溶液に加えることででき[1]、赤褐色のものは、約9%のアンモニア、16.5-18.5%の鉄、65%の水和クエン酸で構成され、緑色のものは、約7.5%のアンモニア、14.5-16%の鉄、75%の水和クエン酸で構成される。緑色のものは、赤褐色のものよりも光によってより早く還元される[2]

クエン酸鉄アンモニウムのその他の用途には、水の純化や現像がある。金や銀のような低活性の金属塩の還元剤として用いられ、フェリシアン化カリウムとともに青写真の現像に一般的に用いられる。クリグラー鉄寒天培地の成分として、微生物が生成する硫化水素を検出するためにも用いられる。

クエン酸鉄アンモニウムは、スコットランドの炭酸飲料であるアイアンブルーに含まれる[3]。医療においては、クエン酸鉄アンモニウムは造影剤として用いられる。また、造血薬としても用いられる[2]

出典


クエン酸鉄(III)アンモニウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/15 01:01 UTC 版)

クエン酸」の記事における「クエン酸(III)アンモニウム」の解説

水酸化鉄(III) をクエン酸に溶かしアンモニア加えて調製する。調製法により錯塩構成異なり赤褐色の塩と緑色の塩が得られる鉄欠乏性貧血鉄剤として利用されたり、青写真写真材料として利用されている。

※この「クエン酸鉄(III)アンモニウム」の解説は、「クエン酸」の解説の一部です。
「クエン酸鉄(III)アンモニウム」を含む「クエン酸」の記事については、「クエン酸」の概要を参照ください。

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