地球管理システム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 14:15 UTC 版)
かつて地球を死滅させてしまった人類が、地球保護法をベースにA.D.A.M.管理を制定している。「地球再生システム」、「地球防衛システム」、「EVEプログラム」の3つから構成されている。 MZ01をはじめとする巨大都市宇宙船が地球へ戻ってきた時、その住民たちが地球帰還の条件(同じ過ちを二度と繰り返さないか)を満たしているかを見極めるために造られたが、本来の目的は「クリエイター」の1人であるハインケル博士の提唱した「地球再生計画」、すなわち地球の自浄作用による生態系の復活および維持を行うものであり、人類を排除するものではない。 地球防衛システム(A.D.A.M.) 月の地球防衛システム。メガゾーン建造時、月は地球の鉱石採掘基地となっていたが、その体積の40%を人工物で置き換え、月全体が1つの武器となっている。 地球および地球の半径40万キロメートル圏内に進入する物体を完全に防御・破壊する兵器であり、38万キロメートル彼方の地球再生システムを監視している。EVEプログラムから送られたデータが地球帰還の条件に満たなかった宇宙船については即座に破壊するよう、プログラムされている。作動時には月全体が赤く光る。 時祭イヴは、『PART II』では「エー・ディー・エー・エム」、『PART III』では「アダム」と呼称している。 EVEプログラム MZ23を統括するバハムートの7番目のプログラム。EVEインタープリタとして存在しており、『PART I』ではバハムートが制圧されると同時にEVEも制圧されたと思われたが、その直前にEVE本体は自らをバハムートから切り離すことで存在し続けた。これが『PART II』で登場した「イヴの亡霊(通称:裸のイヴ)」であり、バハムートフロア7・エリア49BA(バハムート未知セクション「開かずの間」)にその本体が存在する。 「7Gのオペレーター」として選ばれた人物のライフデータを収集し、地球管理システムへ送ることを目的としている。MZ23の住民には人気アイドル・時祭イヴとして知られるが、その人格データはハインケル博士の助手にして「クリエイター」の1人であるオリジナルの時祭イヴが、基礎となっている。 地球再生システム(SYSTEM) 『PART III』でその存在が明らかにされた地球管理システムの中核であり、その本体はエデンシティ中枢部のE=Xタワー地下に存在する。エデンシティはMZの最後の1隻(MZ31)が建造中断され、地球へ帰還した人類の居住都市として再利用するため、未完成のまま封印されたものであり、そこへ地球再生システムの中枢が設置されたのである。 SYSTEMはEVEから送られたライフデータを基に、地球帰還の条件を満たすかを判定していたが、MZ23についてはひどく不完全な状態だったため、人類に対する疑念が生じた。そこでMZ23の「7Gのオペレーター」として選ばれた矢作省吾を自らに取り込み、SYSTEMの操り人形であるウォン・ダイとしてエデンシティを支配させ、シティ内に張り巡らしたネットワークを通じて住民たちのライフデータを収集し、自らを拡大させ続けた。その結果、SYSTEMは地球環境の維持には人類の排除が最良と判断し、E=X局長のヤコブを通じて「プロジェクト・ヘブン(PROJECT HEAVEN)」を発動する。これはエデンシティ外周部に設置されていた反発重力推進システムを稼動し、シティをかつてのMZ同様に宇宙へ飛ばすという措置であるが、かつてのMZと違って内部の居住維持までは考慮されていないため、実質的には人類の抹殺に等しい。 イヴユニット エデンシティの地下、ポイント・ゼロに存在するSYSTEMと直結した唯一のユニット。その中枢はMZ23と同様にプログラムと思われていたが、実際には「クリエイター」最後の生き残りである、オリジナルの時祭イヴが眠るコールドスリープカプセルと接続されている。
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