国内の動きとは? わかりやすく解説

国内の動き

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/15 18:11 UTC 版)

キューバ危機」の記事における「国内の動き」の解説

このような動きに対してケネディ大統領は、確かな証拠がまだ手に入っていないがもし配備されていたら容赦はしないとの警告を出す決意をした。8月31日ニューヨーク州選出上院議員ケネス・キーティング は、ケネディ政権キューバ問題に対して意図的な怠慢続けていると非難し以降ソ連1000人以上の部隊キューバ派遣してミサイル基地建設していると指摘した。他にバリー・ゴールドウオーター、ジョン・タワーらの有力な共和党上院議員からもキューバへの行動に出るように要求出された。 議員のもとに亡命キューバ人からの情報入っていた。9月4日ケネディ議会の代表者と会談し現時点ソ連軍大規模な展開はあるが、今まで監視から見て防御的性格であると説明して同日声明発表し戦闘部隊組織だって派遣されている証拠はない。軍事基地提供している証拠もない」と前置きして「これらの証拠があるとなれば、最も憂慮すべき問題生じきわめて深刻な事態起きることになるだろう」と警告した9月6日ソ連のドブルイニン駐米大使から「中間選挙前にソ連国際情勢複雑にしたり米ソ関係緊張増したりするような措置取らない。但しアメリカそのような行動出ないことが条件である。ソ連キューバ新しいことは何もしておらず、全て防衛的性質のものでアメリカ安全に脅威与えるものではない」とのコメントソレンセン大統領顧問通じて伝えられた。9月7日ケネディ1万5000人の予備役招集する権限議会要求し、さらに9月11日に「いつ如何なる形であれキューバソ連軍事基地提供した場合は、アメリカ自国および同盟国の安全を守るため行わなければならないことは全て行う」と再び声明出した。 同じ9月11日ソ連声明発表しキューバ対す如何なる軍事行動核戦争引き起こすであろう警告していた。しかしその間にもソ連から、通常の工作機器輸出巧妙にカモフラージュされたソ連製核ミサイルや、核兵器搭載可能でアメリカ東海岸主要都市達す航続距離持ったイリユーシンIl-28爆撃機秘密裏貨物船キューバ運ばれた。さらに核兵器配備必要な技術者や軍兵士もキューバ送られ急速に核ミサイルキューバ国内配備されはじめた。 しかし当初アメリカ軍解析班は、これらの貨物船運ばれている物の多くアメリカからの経済制裁発令伴って供給止まりその代わりソ連から送られるようになったドラム缶入ったガソリン木材であると解析した。さらに中央情報局CIA)による分析では、貨物船キューバ運ばれソ連軍兵士の数も実際は43000程度いたところをその4分の1以下の約1万人と見積もるなど、ケネディ命令により偵察機による撮影制限されてしまったアメリカ情報チームは、ソ連によって行われた巧妙なカモフラージュを全く見抜くことができなかった。 ようやく9月下旬入りケネディキューバ上空偵察飛行再開させたものの、この間キューバソ連からSS-4核ミサイルとその弾頭99個、さらに核兵器搭載可能なイリユーシンIl-28爆撃機秘密裏運ばれ同時期に貨物船船底ぎゅうぎゅう詰め込まれ送られ単位ソ連将兵とともにキューバ国内への配備始まっていることには気が付かないままであった

※この「国内の動き」の解説は、「キューバ危機」の解説の一部です。
「国内の動き」を含む「キューバ危機」の記事については、「キューバ危機」の概要を参照ください。

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