噴出物の量による影響とは? わかりやすく解説

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噴出物の量による影響

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/24 16:05 UTC 版)

噴火」の記事における「噴出物の量による影響」の解説

成分影響以外に、噴出物の量や噴出速度などによって、噴火様式被害大きさ激しく異なる。噴出量が大き極端なものを2例挙げる。 ラカギガル割れ目噴火 上述2の条件で、1回噴出量が桁違い大き場合噴出されガス地球覆い異常気象による不作などを引き起こす。その一例である1783年アイスランドラキ火山噴火ラカギガル割れ目噴火)の場合噴火した130個の火口列の長さは25kmに及び、多量溶岩噴出した。ただし、噴火人里から離れた場所で起きたため、溶岩による被害軽微であった。しかし、大量有毒な火山ガス1億tの亜硫酸ガス800tのフッ化水素)が放出されアイスランド家畜50%人口20%失われたまた、成層圏にまで上昇した火山ガス起源硫酸ミスト等)が北半球覆ったことにより、地上達す日射量減少して世界的に気温低下した。なお、この噴火がのちのフランス革命引き起こすきっかけになったと言われている。日本では同年発生した浅間山大噴火天明大噴火)の影響重なり東北地方膨大な数の餓死者を出した天明の大飢饉引き起こした阿蘇カルデラ姶良カルデラ噴火 上述4の条件で、1回噴出量が桁違い大き場合長径km - 十数kmカルデラ形成するような非常に大規模な噴火となる。日本列島においては、9万年前の阿蘇カルデラ噴火姶良カルデラ桜島北側錦江湾全体)の噴火が、その代表的な事例として知られている。阿蘇カルデラ噴火では、火砕流熊本県大分県大半宮崎県北部覆ったまた、姶良カルデラ噴火では、火砕流によってシラス台地形成された。これらの噴火により噴出した火山灰は、日本全土にも降り積もり大量マグマ抜けた跡には、巨大なカルデラ形成された。これらのような大型カルデラ形成するような噴火では、1回噴火火砕流によって、厚さ数m - 100m以上、半径数十km以上に渡って軽石堆積し同時に噴出した広域テフラが、日本列島半分以上を覆うことが多い。これらのような噴火起こすカルデラは、阿蘇カルデラ以南九州地方東北北海道地域によく見られる

※この「噴出物の量による影響」の解説は、「噴火」の解説の一部です。
「噴出物の量による影響」を含む「噴火」の記事については、「噴火」の概要を参照ください。

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