噴射形状
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 07:54 UTC 版)
噴射される液剤の飛び方には大きく分けて3種類ある。霧状タイプ(コーンミストタイプ・フォッガータイプ)の物は噴射口から遠くなるほど拡散する飛び方をする。水鉄砲タイプ(ストレートタイプ)は、遠くまで一直線に飛ぶ。泡状タイプ(フォームタイプ)は、泡状の液剤が噴射される。 霧状タイプは、広く拡散するのであまり正確に狙わなくても命中し、目標が多数でも効果的であるという利点があるが、逆風時は使えず実用使用距離は1m以下である。狭い室内では自分も吸い込むことになり、近くにいる人物にも被害が出るという欠点がある。 水鉄砲タイプは、逆風時にも安心して使用ができ、狭い室内でも他人に被害が少ないという利点があるが、遠くの目標には命中させにくいという欠点がある。 泡状タイプは、狭い室内での使用時も自分に被害がでにくく、他の点は霧状よりも噴射範囲は狭く、逆風にある程度強いなど、霧状タイプと水鉄砲タイプの中間的な性質である。 これ以外にも、粉末の薬剤を液化炭酸ガスで拡散させる(というよりも吹き飛ばす)強力なタイプのものも存在する。このタイプは有効射程15mという拳銃並みの射程を誇り、かつて日本国内でも市販されていたが、隠匿が難しい大型サイズのため一般市民への普及はしておらず、まったく例外的な存在と言える。
※この「噴射形状」の解説は、「催涙スプレー」の解説の一部です。
「噴射形状」を含む「催涙スプレー」の記事については、「催涙スプレー」の概要を参照ください。
- 噴射形状のページへのリンク