噴気ガス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 04:38 UTC 版)
1960年代に地質調査所(現在の地質調査総合センター)により複数地点を対象として行われた調査結果によれば、噴出温度は 95℃から143℃、成分の約98%は水 (H2O) で、他に硫化水素(H2S)、二酸化炭素(CO2)、亜硫酸ガス(SO2)の他微量の単体ガス成分として水素 (H2)、窒素 (N2)、ヘリウム (He)などが含まれる。またガスを凝縮した水分は、pH1 - 4 と強い酸性を示し、硫黄イオン、塩素イオン、鉄イオン、カルシウムイオンなどを含んでいる。 2013年には箱根火山で群発地震が発生したが、この一連の地震に伴い従来の噴気域と異なる場所で新たな噴気が生じたほか、ガス成分の変化が観測されている。この新たな噴気域の拡大に伴い地熱の上昇と樹木の枯死も報告されている。
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