噴出物の成分変化とは? わかりやすく解説

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噴出物の成分変化

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 22:56 UTC 版)

宝永大噴火」の記事における「噴出物の成分変化」の解説

宝永大噴火では一連の噴火中に火山灰降下物成分大きく変化したことが知られている。 江戸で降灰最初白灰その後に『黒灰』に変わった火口周辺降下物が『降下軽石』から『降下スコリア』に移行した。 この両方とも、降下物中のケイ酸二酸化珪素)の含有量変化したことを示している。噴火初期の『白灰』は(富士山としては珍しく二酸化珪素70%程度含むデイサイトであったその後の『黒灰』は二酸化珪素50%程度玄武岩質で、富士山形成する一般的な岩石溶岩など)の分析値と一致する宝永大噴火初めに富士山には珍しい二酸化珪素の多いデイサイトマグマ噴出しその後富士山本来の玄武岩質マグマ噴火移行した考えられている。 火山灰白色から黒色変化した原因マグマ溜り中のマグマ成分分化想定されている。宝永大地震前の富士山は約800年大きな噴火活動無かったその間マグマ溜りには深所から少しずつ新鮮なマグマ供給受けていた)。マグマ溜り徐々に冷えて凝固点の高い成分結晶化してゆくが、比重が重い成分マグネシウム多く含む黒っぽい結晶)は沈降しやすいため、マグマ溜りの上部は比重軽く白っぽいケイ酸成分多く残っていた。そのため噴火初期には、マグマ溜りの上にあったケイ酸成分の多い白い軽石火山灰放出されその後富士山本来の黒っぽい火山灰降下スコリア放出された。

※この「噴出物の成分変化」の解説は、「宝永大噴火」の解説の一部です。
「噴出物の成分変化」を含む「宝永大噴火」の記事については、「宝永大噴火」の概要を参照ください。

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