問題の発覚:入江慎也の解雇および芸能界引退と「フライデー」の報道
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「お笑い芸人による闇営業問題」の記事における「問題の発覚:入江慎也の解雇および芸能界引退と「フライデー」の報道」の解説
2019年6月6日、カラテカの入江慎也が所属する吉本興業を通さずに出演料を受け取る闇営業を振り込め詐欺グループとの間で行い、所属タレントを仲介していたとして同年6月4日付けで吉本興業から契約を解消されていたことが発覚し、入江は後に芸能界を引退した。6月7日発売の写真週刊誌「フライデー」が、振り込め詐欺グループの忘年会に入江のほかに当時雨上がり決死隊の宮迫博之、ロンドンブーツ1号2号の田村亮などが参加していたことを報じた。 問題となったのは、2014年12月27日に東京都内のホテルで開かれた、詐欺グループに関わっていた人物が代表を務める忘年会である。会は、参加者数50人から60人、19時から2、3時間、ホテルの宴会場を貸切で行われた。そこに入江が宮迫、亮、レイザーラモンHG、ガリットチュウの福島善成らに声をかけてともにゲストとして参加した。芸人たちは後半のサプライズゲストとして登場し、HGや福島はそれぞれネタを披露し、入江は司会、亮はトークを担当した。最後に宮迫が登場し、自身が参加した山口智充との音楽デュオ・くずの「全てが僕の力になる!」を歌唱した。 当該の詐欺グループは、2013年末頃から高齢者に電話をかけて架空の会社の社債を購入させる手口で組織的に振り込め詐欺を働き、2015年6月に警視庁から男女計40名が一斉に逮捕され、主犯格2人も同時に逮捕された。この詐欺グループによる被害総額は40億円を超えるとされる。入江とグループの幹部は忘年会の前からの知り合いで何度か飲み会を催し、逮捕される直前にはダミー会社の名前で入江のイベントのスポンサーになっていた。 この問題をスクープした「フライデー」は2019年5月下旬に宮迫に直撃取材を敢行した。宮迫は、忘年会に参加したことは認めたが詐欺グループの宴会だとは知らなかったと答え、金銭の受領も否定した。同誌は、入江の関与と犯罪組織の宴会に参加したことについての見解を聞くべく、吉本興業にも詳細な質問書を送り再三にわたり電話で問い合わせを行ったが、吉本側の対応は「無回答」だった。亮は、6月8日にTwitterで騒動を謝罪したが金銭の受領を否定し、詐欺グループの忘年会とは「知らなかった」と記した。 同年6月10日には、上記とは別件でピン芸人の楽しんごが頻繁に闇営業を行っていたとして、同年3月末に吉本興業から解雇されていたことが発覚した。ただし、楽しんごは入江とは違い、芸人の仲介はなく単独で行っていたものであり、また反社会的勢力との接点は確認できなかったが関係者には、「入江よりも悪質だった」と判断された。
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