吸血植物 ケロニア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/22 23:42 UTC 版)
「ウルトラマンの登場怪獣」の記事における「吸血植物 ケロニア」の解説
第31話「来たのは誰だ」に登場。 20年前に南米アマゾン奥地でゴトウ・ジロウ博士によって発見された吸血植物。正体は、高度な科学力と知能を身に付けて独自の文明を持つまでに異常進化して怪獣化した緑色の人型生命体で、人類に代わる知的生命の地位を得ることで地球を支配しようと企む。科学特捜隊日本支部へボリビア(南アメリカ)支部のゴトウ隊員(演:桐野洋雄)に化けて潜入し、高良市に幼年期の仲間を繁殖させんと暗躍する。身体に電気を帯びており、それを利用した通信機を開発している。最大の武器である両目から放つ破壊光線は、等身大時では人間を気絶させる程度だが、巨大化状態では戦車を破壊するまでに威力が向上する。念動力で火を消すこともできるほか、その直後に薬品を注射する。また、戦車の砲弾をも跳ね返す硬い皮膚を持つ。 言動の怪しさから科特隊に目を付けられ、二宮博士に真相を見破られて正体を現すと、自ら製作したエアシップコンビナート(飛行メカの大群)を日本に呼び寄せて総攻撃を開始し、自らも巨大化してウルトラマンと戦う。スペシウム光線をものともしなかったが、最後はウルトラアタック光線で粉砕される。飛来したエアシップコンビナートも、科学特捜隊とウルトラマンの活躍によって全滅させられる。 幼年期のケロニアは焼却処分されるが、劇中のアラシの話によると、細かく砕くとよく燃えるという特性から、一部は住民たちが炊きつけ(燃料)として持ち帰ったという。 スーツアクター:扇幸二、池田文男(ノンクレジット) デザインは成田亨、造型は高山良策が担当した。成田は葉の集合体として左右非対称に描いている。等身大時のケロニアは頭部のみ、着ぐるみとは別に高山良策が製作したもの。等身大時に着ていた背広は、ゴトウが着ていたものをそのまま使用している。そのほかに爆発用人形も制作された。全身の葉っぱは1枚ずつ原型起こしによって作られた。 本物のゴトウ隊員の生死は劇中では不明だが、脚本では幼少期に熱病で亡くなったと記述している。 ケロニアが巨大化した際に発する台詞は、桐野洋雄がゴトウ役に引き続いて声を担当している。
※この「吸血植物 ケロニア」の解説は、「ウルトラマンの登場怪獣」の解説の一部です。
「吸血植物 ケロニア」を含む「ウルトラマンの登場怪獣」の記事については、「ウルトラマンの登場怪獣」の概要を参照ください。
- 吸血植物 ケロニアのページへのリンク