同時代のストーム(2000年代)
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「ストーム (マーベル・コミック)」の記事における「同時代のストーム(2000年代)」の解説
2001年7月に職場復帰したクリス・クレアモントによって始められた『エクストリームX-メン』では、ストームはかつて盗賊だったガンビット、かつてブラザーフッドのメンバーだったローグ、セイジ、アンチヒーローであるビショップ、よりおとなしくなったサンダーバードからなる、世間慣れしたX-メンからなるこのチームのリーダーとなった。これは平行して刊行された姉妹誌の『Uncanny X-Men』と『New X-Men』とは対照的なものとなった。46号(2004年6月)で終了するまで、クレアモントはストームを中心的キャラクターとして書き続けた。この時期、ストームはX-メンの若年メンバーであるスリップストリームと短い間浮気をしたり、銀河系宇宙間の将軍カーンに誘拐されたりした。カーンは彼女を妃にしようとしたが、ストームは彼を打ち負かした。シリーズでは彼女はミュータントがミュータントを取り締まる国際的な権限を持つスペシャル・ポリス・タスク・フォース、エクストリーム・サンクションズ・エグゼクティブ(ESX)のリーダーにもなっている。 2005年のベンディスによるクロスオーバーイベント『ハウス・オブ・M』事件(スカーレット・ウィッチの魔法により全世界のミュータントの98%が能力を失った事件)の中、ストームは能力を失わなかった198人のうちの一人となった。また、その年に書かれたMark Sumerakのミニシリーズ『オロロ:ビフォア・ザ・ストーム』では幼少期の彼女と父親代わりであるAchmed el-Gibarとの関係を中心としたバックストーリーがかなり詳しく語り直された。 次の年、マーベル・コミックはオロロが同じくアフリカ出身のスーパーヒーローであるブラックパンサーと結婚すると発表した。共作者のエリック・ジェローム・ディッキーは女性とアフリカ系アメリカ人の読者にはっきりと的を絞ったものだと説明している。ストームのブラックパンサーとの交際中の出来事はかつて一度も書かれたことはなかったが、両者の出会いは説明なしに後付けされた。もともと、1980年の『マーベルチームアップ』100号でストームは12歳の頃ブラックパンサー(ティチャラ)をアンドレアス・デ・ロイテルという白人の人種差別主義者から救い出している が、Dickeyのミニシリーズではティチャラがロイテルと彼の兄弟からまだ12歳のオロロを救ったことになっている。2006年の『ブラックパンサー』24号でのフラッシュバックでは物理的な面での彼等の出会いは二通りの解釈を許しているが、ミニシリーズでオロロはティチャラと出会って数日後に処女を失っている。『ブラックパンサー』誌の編集長であり、共作者のエクセル・アロンソは『Eric's story, for all intents and purposes (...) is Ororo's origin story.』と述べている。その関係はレジナルド・ハドソンが書いた2006年7月『ブラックパンサー』18号において、「シビル・ウォー」のストーリーラインのタイインとして、二人の最も中心的なアフリカ系黒人マーベル・コミックヒーロー同士の結婚に結実した。マーベル・コミックの編集長ジョー・カザーダはこの結婚をかなり支持しており、「マーベル・コミックにおけるチャールズ皇太子とダイアナ妃の結婚に匹敵する」と述べており双方のキャラクターがパワーアップして登場することを期待している。カザーダの予言は『ブラックパンサー』のストーリーでストームとティチャラの結婚に続く新婚夫婦がドクター・ドゥームやネイモア、インヒューマンズのブラックボルトのような王族達と会いにいく世界ツアーで実現されはじめている。2007年はミスター・ファンタスティックとインヴィジブル・ウーマンが「シビル・ウォー」事件の余波を受けて自分たちの結婚に向き合う時間を取ったことによって、ストームとブラックパンサーは一時的にヒューマントーチとシングが残るファンタスティック・フォーのメンバーとなった。ストームは『アンキャニィX-メン』誌に戻っている。 また、続く「ワールド・ウォー・ハルク」(ハルクの制御不能な能力を危惧したヒーローたちが、彼を極秘のうちに宇宙の彼方に追放したが、ハルクは追放された惑星を逆に征服し、地球のヒーローに復讐するために戻ってきた)事件では、彼女はファンタスティック・フォーがハルクを打倒するのを手伝おうとするが、彼女とブラックパンサーはハルクのワーバンドによって倒されてしまう。
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