口径と深さ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 06:23 UTC 版)
一般的にバスドラムは口径20インチまたは22インチが多く使用される。しかし、ジャズや小規模バンドの場合18インチという小口径を使うこともあり、逆にロックやジャズのビッグ・バンドでは24インチが、また特にロックでは26インチという大口径バスドラもある。かつては深さ14インチが汎用的であったが、近年[いつ?]では16インチから18インチのものが多く見受けられる。 口径が大きいと低音が出やすく深さが深いとサステインが長くなり、音圧が高くなる[要出典]が、アタックを強調したい場合には深さをセーブする。同じくアタックを強調する手法として、フロント・ヘッド(打面とは反対側)に10インチ程度の穴を空けたり、ミュートという手法が効果的である。ミュートには胴内に毛布を入れ打面裏に接触させる手法や、胴内にウェイトを入れ胴の振動を押さえ込む手法がある。 フロアタムは18インチ、16インチ、14インチの3種類が多い。 タムについては、8インチ、10インチ、12インチ、13インチ、14インチ、15インチ、16インチ程度が一般的である。これと同時に20インチのバスドラをセットする場合があるが、これはゴング・バスなどと称され、ヘッドは片側しか貼らない。 深さについては、例えば口径13インチを考えた場合、深さが9インチが標準胴、深さが10インチ,11インチで深胴、これを超えるものを超深胴ということがある。 80年代は超深胴が多く使用されていたが、現在[いつ?]はやや深い10(口径)×8(深さ),12×9,13×10といったものが主流である。なお、口径×深さの順で表記するのは日本だけで、日本国外では深さ×口径の順になるので注意を要する。 また、裏面が存在しないタムタム(シングル・ヘッド・タム、またはメロディックタムやコンサートタムともいう)もあるが、アタック音が強調されかつドライな音色であるが、現在[いつ?]はこれを好む人は少なく、70年代の流行であった。 口径はかなり以前[いつ?]から変化はないが、深さについては時代の流れとともに変化が出てきている。浅胴から標準胴、そして深胴、そしてまた浅胴といった感じで流れているが、ここ最近[いつ?]はスネアをはじめ深胴の販売数が伸びてきている。
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