原発性免疫不全症候群とは? わかりやすく解説

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げんぱつせい‐めんえきふぜんしょうこうぐん〔‐メンエキフゼンシヤウコウグン〕【原発性免疫不全症候群】

読み方:げんぱつせいめんえきふぜんしょうこうぐん

免疫グロブリン産生能力リンパ球の機能生まれつきいために起こる免疫不全症候群先天性免疫不全症候群


原発性免疫不全症候群

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/18 13:44 UTC 版)

原発性免疫不全症候群(げんぱつせいめんえきふぜんしょうこうぐん)とは、先天的な要因により免疫系の構成要素が欠けているまたはうまく機能しないため、免疫系が正常に働かない疾患の総称である。感染症膠原病、悪性疾患などに伴うものや、悪性腫瘍の化学療法や免疫抑制剤、ステロイドの投与などに伴う免疫不全状態は続発性(または症候性)免疫不全として区別する。


  1. ^ 宮坂昌之ほか『標準免疫学』、医学書院、2016年2月1日 第3版 第2刷、397ページ
  2. ^ JEFFREY K.ACTOR 著、『免疫学・微生物学』東京化学同人、大沢利昭・今井康之 訳、2010年3月15日 第1版 発行、68ページ図8・5 および 69ページ本文KEY POINTS
  3. ^ 宮坂昌之ほか『標準免疫学』、医学書院、2016年2月1日 第3版 第2刷、397ページ


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原発性免疫不全症候群

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 10:01 UTC 版)

好酸球増多症」の記事における「原発性免疫不全症候群」の解説

詳細は「原発性免疫不全症候群」を参照 原発性免疫不全症候群(primary immunodeficiency)は、遺伝子欠損による先天的な免疫系エラーであり、その中には好酸球増多を伴うものがある。この様疾患には、ZAP70欠損症英語版)(ZAP70(英語版遺伝子欠損)、CD3γ鎖欠損症(CD3G(英語版遺伝子欠損)、MCHII欠損症(RFXANK(英語版遺伝子欠損)、ウィスコット・アルドリッチ症候群英語版)(WAS 遺伝子欠損)、IPEX症候群英語版)(IPEX 遺伝子欠損)、CD40(英語版遺伝子欠損自己免疫性リンパ増殖症候群英語版)(Fas受容体遺伝子欠損)等がある。その他、30上の原発性免疫不全症候群が、好酸球数の僅かな増加、即ち好酸球増多を伴う事がある高免疫グロブリンE症候群英語版)は、以下の遺伝子何れか1つ変異により、好酸球増多症を伴う。STAT3、DOCK8(英語版)、PGM3(英語版)、SPINK5(英語版)、TYK2(英語版)。オーメン症候群英語版)は、RAG1(英語版)、RAG2(英語版)、または稀に他の幾つかの遺伝子何れかに原因となる変異がある事による、皮疹脾腫リンパ節腫脹特徴とする重症複合免疫不全症である。

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原発性免疫不全症候群

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/28 13:22 UTC 版)

遺伝子疾患」の記事における「原発性免疫不全症候群」の解説

原発性免疫不全症候群(げんぱつせいめんえきふぜんしょうこうぐん)とは、免疫担当細胞機能異常抗体補体など免疫にかかわる生体物質の質あるいは量の異常のため、易感染性感染症にかかりやすいこと)を示す疾患。別名、先天性免疫不全症。いくつかの原発性免疫不全症候群では、責任遺伝子明らかになっている。詳しくは原発性免疫不全症候群の内部リンク参照のこと。 X連鎖無ガンマグロブリン血症(伴性無ガンマグロブリン血症;はんせいむがんまぐろぶりんけっしょうX-linked agammaglobulinemiaXLA略されることが多い。XLAは、Xq21.3に存在するブルトン型チロシンキナーゼ (Bruton's tyrosine kinase,Btk) をコードするBTK遺伝子異常によって起こる。X染色体上に責任遺伝子存在する伴性劣性遺伝形式をとる疾患のため、患者のほとんどは男性Btk蛋白異常により、γ-グロブリンいわゆる抗体産生携わるB細胞分化障害され、特に細菌感染を受けやすくなる。治療は、γ-グロブリン定期的な補充中心で、理論上造血幹細胞移植は有効のはずだが、移植に伴うリスク移植メリットを上回らない考えられるケース多く原則として行われないアデノシンデアミネース欠損症Adenosine deaminase dificiency;ADA欠損症プリン核酸構成物質)代謝酵素であるアデノシンデアミネースの欠損による疾患で、その発症機序十分に解明されとはいえないが、重症複合型免疫不全症じゅうしょうふくごうがためんえきふぜんしょう、Severe combined immunodificiency;SCID)として発症する常染色体劣性遺伝生後まもなくから、ウイルス細菌真菌などあらゆる感染症に対して易感染性を示す。造血幹細胞移植第一選択である。その他、酵素補充療法日本国内未承認)、遺伝子治療標準的治療としては確立していない)なども行われる。 このほか、いくつかの重症複合型免疫不全症も、責任遺伝子明らかになっている。

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「原発性免疫不全症候群」を含む「遺伝子疾患」の記事については、「遺伝子疾患」の概要を参照ください。

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