博物館と保存地区
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 04:45 UTC 版)
考古学博物館は1882年に東ルメリ人民博物館として創設された。博物館は、1928年にセアディネニエ広場に面する建物に移転した。この建物は19世紀にプロヴディフの建築家ヨーゼフ・シュニッター(Josef Schnitter)が手がけたものである。博物館には数多くのトラキア人の遺品が収蔵されている。「有史以前」、「古典古代」、「中世」の3部に分けられ、旧石器時代から初期オスマン時代(15世紀-16世紀ごろ)までの遺品が納められている。パナギュリシテの宝物(Panagyurishte treasure)として知られるトラキア人の宝物もこの博物館に納められている。 プロヴディフ地域歴史博物館(Plovdiv Regional Historical Museum)は1951年に設けられた博物館である。博物館は、プロヴディフおよびその周辺地域の16世紀から20世紀までの歴史的遺品に関する科学的・文化的な収集、保存、研究の機関として設立された。3つの建物で展示が行われている。プロヴディフ地域民族誌学博物館(en:Plovdiv Regional Ethnographic Museum)は1917年に市立邸宅博物館として創設され、1943年10月14日に旧市街の家屋に移転した。1949年に市立邸宅博物館は人民民族誌学博物館に改組され、1962年に改築された。博物館には4万点を超える収蔵品が納められている。 自然科学博物館は1955年に、1880年建造の旧市役所の建物に開設された。同博物館は、古生物学、鉱物学、植物学の分野の収蔵品を豊富に集め、これらの分野においてブルガリアで最も重要な博物館のひとつに数えられる。博物館には、野生生物に関する展示や、40種の魚が住むブルガリア最大の淡水水槽などがある。ロドピ山脈の鉱物のコレクションもある。 航空博物館は1991年9月21日に、街の中心から12キロメートル北東に位置するクルモヴォ航空基地の敷地内に開設された。博物館には59機の航空機と、屋内外の展示がある。 プロヴディフ旧市街には、ブルガリア民族復興期の建築物が立ち並び、地区は歴史的保存地区に指定されている。旧市街はトリフルミエ(「3つの丘」の意味、ネベト・テペ、ジャンバス・テペおよびタクシム・テペ)地区にある。旧市街にあるほぼ全ての家屋が、民族復興期に特徴的な内装・外装を備えている。
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