午前1時の恋泥棒
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 02:11 UTC 版)
「真夜中のパン屋さん」の記事における「午前1時の恋泥棒」の解説
関連事象:クロワッサン、シュトレン、ガレットデロワ Mélanger les ingrédients & Pétrir la pâte-材料を混ぜ合わせる&生地を捏ねる- 街路樹の花水木が葉を落とした頃、休日前の「ブランジェリークレバヤシ」に、弘基の昔の女だという由井佳乃と名乗る女が、弘基の直筆サインのある婚姻届片手に押しかけ、家に置いてほしい頼んできた。身に覚えがあるものの渋る弘基だったが暮林と希実の了承のもと、佳乃は希実とともに店の2階に住むことになる。しかし希実は佳乃の手荷物の中に大量の札束を発見してしまい、それを聞いた弘基も昔馴染みから佳乃の情報を集めて見ることにする。ふたりの不安と不信をよそに佳乃は店を手伝い始めると、たちまち店の常連男性客たちを魅了してしまうのだった。 Pointage & Tourage-フロアタイム&折り込み- 大金と弘基の得た情報から佳乃に結婚詐欺師疑惑が浮上する。さらに複数の男が佳乃を訪ねてくると、佳乃は大金を持って店から姿をくらましてしまう。佳乃は裏社会の男まで騙して危ない状況になっているようだった。佳乃に魅了され結婚まで考えている斑目に、店の3人はそのことを伝えるが、信じずに怒った斑目から絶交を申し渡される。しかし情報から見える佳乃の悪女ぶりと、実際の状況に暮林や希実は違和感を覚えていた。年が明けた頃、斑目が何者かに襲撃され大怪我を負うという事件が起った。見舞う店の3人に、斑目は佳乃の正体には判っていたが、伝えたいことがあり、行方を探している最中の出来事だったと話す。勝手に飛び込んできて勝手に出て行った佳乃への対応を決めきれずにいた面々は「彼女を助けたいので手伝ってほしい」という斑目の言を引き出したことで、動き出すことになった。暮林がそのままソフィアの店へと行くと佳乃が働いていたが、佳乃と思われた女は双子の姉妹である綾乃で、佳乃を助けてほしいと訴える。 Découper des triangles & Fermentation finale-カット成形&最終発酵- 綾乃は、父が事業に失敗して失踪し、住んでいたマンションを手放した後に母が病没してからは、佳乃とはあまり交流がなく詐欺の理由が判っていなかった。その後医者を目指して独学中の佳乃の前に、父が現れたが、実は詐欺に手を染めており、佳乃の貯めた学費まで持ち逃げしてしまっていた。その父の死を願ったことを当時の婚約者に幻滅され破談になってから、結婚詐欺に走ったということが斑目の調査で判明する。詐欺には目的にタイムリミットがあり、間近に迫っていることも判った。佳乃の詐欺の手口から、脚本のギャラが大台の斑目と元エリートである暮林と経歴をおとりに誘き出すことになり、佳乃は斑目の方に食いついたが、佳乃を追う男の危険からの助けねばならないため、弘基達は佳乃が騙した裏社会の男、弘基と佳乃の昔馴染みの裏社会の成功者である多賀田に会いに行く。しかし佳乃は多賀田を詐欺にかけてはおらず、多賀田は昔の憧れの存在だった佳乃を現状から救いたいと願って行動していたのだった。斑目が佳乃の連絡先に入手したことで、弘基は佳乃を呼び出す。佳乃は近く競売される家族で住んでいたマンションを買い戻そうとしていた。。 Cuisson-焼成- 待ち合わせの日がやってきた。暮林と希実と斑目が隠れて見守る中、弘基と綾乃が待つ公園に佳乃が現れる。弘基は佳乃がかつて婚約者に、愛想尽かしされた際に言われた言葉をぶつけて、彼女の本音を吐き出させる。佳乃はマンションを取り戻すことで、住んでいた頃の自分を取り戻せるという想いに囚われていたのだった。しかし、そこに詐欺被害者でありながら佳乃をあきらめきれずにストーカーとなっていた萩尾修司という男が現れ一触即発の危機になるが、弘基は古い婚姻届と斑目から借りた指輪を見せつけ、自分の妻に二度と付きまとわないようにと言ってのける。弘基の本気でこのまま結婚しても良いと言い、理由として美和子のことを聞いた佳乃は、人を愛せない男だと思っていた弘基が人を愛せるようになっていたことで、人は変われると知って救われ、自ら警察に出頭したのだった。
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