区間別概要
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 18:30 UTC 版)
代々木上原 - 東北沢間(詳細は「代々木上原駅」を参照)1978年に複々線化されていた区間であるが、次述の東北沢 - 梅ヶ丘間の複々線化工事中は、工事用地の関係から工事の進捗に応じて並行する東京メトロ千代田線の引き上げ線共々線路配置が複雑に変遷した。同じ理由で、この区間は暫定的に複線となっていた。 東北沢 - 梅ヶ丘間2004年9月7日に着工した。当初は高架方式が予定されていたが、下北沢駅で京王井の頭線がオーバークロスしていること、地価の高い商店街を通るので用地買収費が嵩むこと、駅前広場整備の必要性も考慮し、用地買収が少なく早期完成が見込める地下化による方法を採用した。下北沢付近は用地取得の関係などから2層式で緩急分離の線路別複々線となり、東北沢駅は緩行線が内側の島式ホーム、世田谷代田駅のやや先からは急行線が内側となる。この区間の複線による地下化(将来の急行線を使用)は2013年3月23日に完成した。複々線化は2018年3月3日に完成し、同月17日にダイヤ改正が実施された(複々線化事業全体の完成は2018年度)。 下北沢駅の地下化当初は、この区間の複々線化工事の状況や概要を紹介するギャラリーが設置されていた(その後工事の進捗に伴い撤去、世田谷代田駅のコンコースに2017年に設置された「小田急環境ルーム」 に一部が移設された)。 地下化後の線路跡地利用について、世田谷区が2012年7月に独自案を示したが、小田急と都は2011年に合意した内容と異なるとして反発しており、跡地利用の目処が立たない状況となっている。 梅ヶ丘 - 喜多見間沿線地権者や後援者などによる反対運動が起き、工事は非常に遅れた(下記参照)。特に梅ヶ丘駅周辺では根強い反対があり、着工が最も遅れた地域である。この反対運動の一環として1992年5月7日に公害等調整委員会に対する責任裁定申請がなされ、1998年に小田急が申請者に解決金を支払うことなどを内容とした調停が一部成立して終結した。この区間では特に騒音対策を強化した軌道や防音壁を採用している。
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