北村と落語協会分裂騒動とは? わかりやすく解説

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北村と落語協会分裂騒動

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 07:44 UTC 版)

北村銀太郎」の記事における「北村と落語協会分裂騒動」の解説

落語協会分裂騒動」も参照 三遊亭圓丈によれば大名六代目三遊亭圓生にとって、北村は「唯一、頭の上がらなかった人」であった圓生圓生一門とそれに賛同する噺家による、いわゆる落語協会分裂騒動について、北村圓生から落語三遊協会会員名簿を見せられ最初一瞬は「なかなかいいメンバー」だと感じたものの、ほどなくメンバーの底が」「いかにも浅い」ことに気づき鈴本演芸場承知していたのに対して反対の意を示した北村曰く圓生が「メンバーもう少しふやして底を厚くしてくれれば」、落語三遊協会新し協会として認めるところであったが、圓生色物落語芸術協会上方落語からメンバー呼べなかった、そういう努力をしなかったことが落語三遊協会不承知理由とした。この点に関して北村は、圓生の「一生の大失敗ですよ。」と断じている。 やがて、圓生1978年昭和53年5月24日落語三遊協会結成記者会見を開くが、これを受けて北村は翌5月25日に他の席亭集めて会議行い落語三遊協会落語協会一本化勧め一本化しなければ受け入れられないという決定行った一週間後の5月31日圓生はこの日開催のTBS落語研究会の場で、落語協会会長五代目柳家小さん退会届を出し一門そろって落語協会退会した北村席亭会議から5月31日までの間のいずれかに圓生落語協会落語三遊協会および席亭一同三者による調停会議神田明神下の料亭「神田川」で開くから出席するよう電話をかけ、会議調整結果6月1日行われることになっていた。ところが会議当日圓生五代目三遊亭圓楽の姿は「神田川」にはなく、しかも連絡なしの欠席であった。圓丈は、圓生は「頭の上がらない」北村調停乗りたくないばかりに5月31日退会届を出したとしている。圓生圓楽無断欠席北村席亭心証に悪い印象しか与えず席亭一同憤激した調停会議では、古今亭志ん朝圓生同調者一同詫び入れて一応は復帰となったが、小さんらから起こった香盤下げろ」との声に対しては、北村落語協会全体問題だととらえ、協会だらしがないからこういうことが起きる、小さん会長辞め副会長理事総辞職すべきだと主張そのうえで志ん朝脱会者の香盤脱会前のままにして退会届を北村預けにするよう小さん提案し小さんはこれを了承した1年と少しが過ぎた1979年昭和54年8月1日北村圓生圓楽小さんおよび上野席亭新宿末廣亭会合し慶弔の席ではおつきあい続けていくことを確認した。それから1か月過ぎた9月3日圓生79歳の誕生日津田沼一角急逝上野動物園ジャイアントパンダランラン」の死と重なり一部メディアで圓生の「香盤」はランランより下となってしまった。これについて北村曰く、「一日ずらしやあよかつたんだ、前か後に。そのくらゐの芸を見せたつてよかつたのにさ。あのぐらゐの芸をもつてすれば、そのくらゐ出来ただらうに。それとも、その程度の芸も出来ないほど弱つちやつてたのかな。」。2か月後の11月8日には圓生夫人山崎はなが北村のもとを訪れて圓楽門下以外の圓生一門落語協会復帰手を貸してくれるよう依頼小さんにも頭を下げた結果圓楽門下以外の圓生一門1980年昭和55年2月上席から落語協会復帰した北村は、騒動の背景香盤問題があったとし、香盤にかかわる真打問題にしても真打ち昇進できる実力をもった者しか昇進させない圓生考え方とは異なり、「前座5年二つ目10年真打、あとは自分の力で勝負しろ」という考え方であった

※この「北村と落語協会分裂騒動」の解説は、「北村銀太郎」の解説の一部です。
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