北急7000・8000形編入車(1969年)
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「大阪市交通局30系電車」の記事における「北急7000・8000形編入車(1969年)」の解説
万博開催時の輸送力確保のため、北急は2000形の他に7000形スキンステンレス車40両、8000形オールアルミ車(現在の8000形とは無関係)16両を製造した。これらは当初より万博終了後の大阪市への譲渡を前提として製造されたため、万博会期終了後の自社保有を前提としていた2000形とは異なり、完全な30系の同型車、しかも後述するように譲渡後の転用を前提とした特別な車種構成による編成を組んで使用された。 7001F - 7004F・7005F 7000形40両のうち、8両編成1本は運転台付きの7000形と7500形のペア4本で構成されており、残りの8両編成4本から中間車を3両ずつ挿入すると5両編成8本となるような編成となっていた。これらは1971年3月8日付けで大阪市交通局の車籍に編入されて同時に改番されると、まず先頭車のみで組成された編成(3055F:元7005F)を4両編成2本に分割して、1971年3月10日より四つ橋線で使用開始した。残りの編成のうち3051F(元7001F)は、1972年1月6日より、8両編成のまま暫定的に御堂筋線で使用された。 先頭車のみで組成された7005Fについては貫通幌を取り付けて使用していたが、貫通幌は後に不要となり、取り外された。貫通幌が取り付けられていた車両については幌・幌枠を取り外した痕跡が残っており、7000・8000形からの編入車と同様にリベットが目立っていた。 その後、1973年2月13日から2月23日にかけて、未使用のまま休車となっていた残りの8両編成3本 (3052 - 3054F) も含めて当初の計画通り編成の組み換えが実施され、全車5両編成化されて四つ橋線での使用を開始した。なお、3085F - 3088F・3091Fは、すべてこのグループから谷町線へ転用された編成である。 8001F・8002F 8000形は30系アルミ車A+B編成による8両編成と同一編成で、1970年10月9日付けで大阪市交通局の車籍に編入されて3026F・3027Fに改番、御堂筋線での運用を開始した。 御堂筋線9両編成化に伴う組換えでこの2編成の中間車は全て付随車3800形に改造され、30系3011F - 3025F編成に挿入された。先頭車3526は中間付随車3817に改造され、運転機器の一部撤去と幌枠が取り付けられたが、運転台は原形を保っていた。残りの3両の先頭車3026・3027・3527は予備車となる。 中央線転用時に元3026Fの3800形・3026と3013Fの中間車から3034Fが、元3027Fの3800形・3027・3527と3021Fの中間車から3037Fが組成された。元3526改造の3817は制御電動車3534に復元され、簡易運転台付き中間車も機能復元されたが、幌枠が取り付けられていたころの痕跡が残っていた。 北大阪急行7000・8000形 編成一覧(1970年) 車体編成番号70007300760074007300760074007500M1cM'2eT'M1M'2eT'M1M2ecステンレス 7001F 7001 7301 7605 7405 7305 7601 7401 7501 7002F 7002 7302 7606 7406 7306 7602 7402 7502 7003F 7003 7303 7607 7407 7307 7603 7403 7503 7004F 7004 7304 7608 7408 7308 7604 7404 7504 車体編成番号70007500700075007000750070007500M1cM2ecM1cM2ecM1cM2ecM1cM2ecステンレス 7005F 7005 7505 7006 7506 7007 7507 7008 7508 車体編成番号80008100820083008600870084008500M1cM2M1M'2eT'TM1M2ecアルミ 8001F 8001 8101 8201 8301 8601 8701 8401 8501 8002F 8002 8102 8202 8302 8602 8702 8402 8502
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