創聖のアクエリオン 〜虚空の天翅〜
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ウェブコミック誌「FlexComixネクスト」(フレックスコミックス)で2009年1月6日更新分から2011年12月6日更新分まで29回に渡って連載された。ラフなどの作業自体は2008年4月頃から開始している。TV版とはいくつかの設定・展開が異なる、並行世界的なストーリーである。原作:河森正治・サテライト、作画:浅川圭司。 各巻発売日とサブタイトル 単行本全6巻の発売日(・初版発行日)は順に2009年8月11日(・8月20日)、2010年1月12日(・1月20日)、7月12日(・7月20日)、2011年3月12日(・3月20日)、9月12日(・9月20日)、2012年2月10日(・2月20日)。1巻収録は第1話「天翅の記憶」、第2話「求めし者」、第3話「想い彼方へ」、第4話「38万kmの拳」。 2巻収録は第5話「希望と絶望の匣」、第6話「裸足のせんし(前編)」、第7話「裸足のせんし(後編)」、第8話「サマータイム―少女達の決意―」、第9話「新・琥珀の時<太陽>」。 3巻収録は第10話「新・琥珀の時<月>」、第11話「魂のコスプレイヤー」、第12話「怒れる音楽翅」、第13話「本当の自分」、第14話「三本の矢」。 4巻収録は第15話「使者来たる」、第16話「新国連軍と地球再生機構」、第17話「トライアングル・ハート」、第18話「未来を託されし翼」、第19話「未来からのラブレター」、第20話「崩壊の境界」。 5巻収録は第21話「来襲、黒衣の軍団」、第22話「プライド」、第23話「赤と灰色」、第24話「星の拳」。 6巻収録は第25話「予兆」、第26話「決戦、アトランディア」、第27話「クロスファイア」、第28話「異世界からの使者」、最終話(第29話)「虚空の天翅」。 登場人物 ニース・パンドーラ 本作唯一のオリジナルキャラクター。TV版のストーリーを基盤としつつ、ニースが関わることによって異なる展開が生じる。 1巻終盤では無限拳が月に当たった衝撃で時空が歪み、時空の穴から黒いベクターに乗った謎の少女が登場する。 2巻冒頭ではベクターソルに酷似した黒いベクターの研究が新国連軍により開始され、他方で記憶喪失となっているそのキャラクターが不動GENの能力によってニース・パンドーラという名前であると告げられる。2巻終盤ではニースがトーマに接触することにより、トーマは「何だ!? 何なのだこの記憶は!? 存在する筈が無い!! お前は!!」と叫び、記憶を部分的に取り戻したニースはその後トーマに対して「兄さん!!!」と叫ぶ。つまりニースが時空を超える前の世界でトーマの妹であったことが判明するが、時空を超えた後の世界では2通りの解釈が可能であり、ニースなど初めから存在しなかったがニースとの接触によりトーマに記憶が移植された可能性と、ニースは確かに存在したがこの世界では一万二千年前に既に死んでいたという可能性が考えられる。 3巻冒頭では黒いベクターの解析に成功し機体の量産が可能になったことが告げられ、黒いベクターがTV版などの「強攻型」に当たる要素であったことが判明する。 4巻中盤ではニースが時空を超える前の世界で無限合體拳を放った直後のアポロ・シリウス・トーマの助力によって強攻型の黒いベクターもろとも時空を超えさせられたこと、トーマの「愛しい者同士が引き裂かれてはいけないな」という台詞にあるようにその目的がTV版のような自己犠牲的な結末の回避であることが判明する。4巻終盤ではニースが新国連軍に対して「貴方たちに……私をあげるわ……」と述べており、ニースがTV版の「小天翅・双翅(フタバ)」に当たる要素でもあったことが判明する。 5巻冒頭では音楽翅・音翅(オトハ)が生きたまま鹵獲され、5巻終盤では強攻型の素材となるべくニースと共に新国連軍のラグナベースに到着する。 6巻序盤でニースは黒いベクターを「ブラックベクター」と呼ぶ。6巻中盤ではアトランディアでの決戦のさなか、グレン、ニース、音翅の乗った強攻型が登場する。6巻終盤ではニースがブラックベクターに集められた時空を超える前の世界のアクエリオンとそのエレメント達の力を使って、無限合體拳を放ち終える直前のアポロ・シリウス・トーマをアクエリオンから地上へと転送し、自らが代りの人柱となって地中に埋まる。結局、誰かが人柱になることは避けられなかったが、人々はいずれニースを救出することを誓い、物語は幕を閉じる。
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