前趙から離反とは? わかりやすく解説

前趙から離反

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/20 06:48 UTC 版)

張駿」の記事における「前趙から離反」の解説

326年12月前趙襲来恐れ将軍宋輯・魏纂に将兵率いさせて隴西南安の民2千家余り姑臧移したまた、成漢修好を結ぶため、使者成都派遣した。この時、書を送って成漢皇帝李雄へ帝号を廃して東晋に称藩するよう勧めた李雄返書送り「我は以前士大夫推されこのような身分となったが、帝王の心など持ち合わせてはいない。進んでは晋室の元功の臣となり、退いては共に守藩の将となり、賊を討伐して帝宇を広げたい願っている。だが、晋室は次第衰えて徳声も振るわず、東に移って幾年月が過ぎてしまった。今、貴殿からの書を受け取り、この思い隠しておく事も無くなった遠く楚漢において義帝尊崇することを知り春秋の義においてこれより重要なことは無いであろう」と語ると、張駿はこの言葉重んじてこれ以降使者往来させた。 327年5月前趙後趙大敗したとの報が入ると、張駿前趙より受けた官爵廃し、再び東晋大将軍涼州牧を自称したまた、武威郡太守竇濤・金城郡太守張閬・武興郡太守辛岩・揚烈将軍宋輯らへ数万の兵を与え東へ向かって韓璞合流して前趙秦州諸郡を攻略するよう命じた劉曜は子の南陽劉胤派遣して迎撃命じ狄道城に駐屯させた。枹罕護軍辛晏は張駿救援要請した7月張駿韓璞・辛岩に枹罕救援させ、韓璞進んで沃干嶺に拠った。辛岩は速戦を主張したが、韓璞前趙背後後趙がいる事から敵は長く戦を継続できない判断し持久戦構え取った10月70余りに渡って対峙するうちに軍糧が底を尽いたので、韓璞は辛岩を派遣して金城から食糧輸送させようとした。劉胤はこれを聞く冠軍将軍呼延那奚に親御郎(公卿以下の子弟で勇幹な者を集めて構成され部隊三千与えて糧道を絶たせ、劉胤自らは騎兵3千率いて沃干嶺を襲撃して辛岩を破った。さらに韓璞陣営逼迫すると、韓璞軍は潰走してしまった。劉胤勝ちに乗じて追撃し、河を渡ると令居攻略し2万討ち取った。さらに振武まで進出すると、河西の民は大い動揺し、張閬・辛晏は数万の兵を従えて前趙降伏した。こうして張駿河南の地を失陥し、皇甫該を派遣して前趙軍を防がせると共に領内大赦下した韓璞面縛して自らの罪を謝罪すると、張駿は「これは孤の罪であり、将軍がどうして辱じることがあろうか」と述べ一切罪に問わなかった。 328年8月劉曜が自ら大軍率いて後趙領の洛陽へ侵攻すると、張駿はこの隙に戦備整えて長安襲撃しよう目論んだが、理曹郎中索詢は「曜は東征したとはいえども、その子である胤(劉胤)がなお長安を守っております険阻にして路は遠く、そのうえ主人が守るには甚だ容易です。胤がもし軽騎をもって氐羌を頼みとして我ら拒んだならば、どこから突撃してくるか測るのは難しでしょう。彼らがもし東征中止して我ら迎撃出れば逆に我ら侵攻を受けるでしょう近頃はしばし出撃しているために、外では民は飢餓によりやせ衰え、内では物資欠乏して失われ余裕もありません。これではどうして殿下が民を子のように愛するなどとと謂う事が出来ましょうか」と諫めた張駿は「我はいつも、忠言献じられずに面従腹背によって我が政教誤り正す者がいない事を憂えていた。然るに、卿は忠言尽くして諫めてくれた。これは深く我の願う所である」と述べて出陣中止し、羊酒をもって索詢を礼遇した。 9月続いたことから領内大赦下した。 この時期西域諸国汗血馬火浣布・犎牛・孔雀巨象諸々珍宝二百余り献上してきた。

※この「前趙から離反」の解説は、「張駿」の解説の一部です。
「前趙から離反」を含む「張駿」の記事については、「張駿」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「前趙から離反」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「前趙から離反」の関連用語

1
6% |||||

2
6% |||||

前趙から離反のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



前趙から離反のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの張駿 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS