初期・ミステリと時代小説とは? わかりやすく解説

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初期・ミステリと時代小説

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/17 05:53 UTC 版)

山田風太郎」の記事における「初期・ミステリと時代小説」の解説

正式なデビュー以前旧制中学時代何度雑誌小説投稿し入賞している。叔父からの仕送り医学生をしていた時代、生活のために『宝石』の短編懸賞応募した達磨峠の事件』が入選1947年1月号に掲載)したことで作家デビュー1950年昭和25年)、28歳東京医科大学卒業したものの、医師になることは、自ら不適決める。 戦後荒廃した世相背景とした推理小説中心に多数短編発表また、同期作家である高木彬光との合作小説悪霊の群』を執筆するなど活動続け山田高木と、島田一男香山滋大坪砂男は「探偵小説界の戦後派五人男」と呼ばれたまた、1950年昭和25年)、高木彬光島田一男香山滋らと新人探偵作家の会「鬼クラブ」を結成して同人誌『鬼』を刊行した長編誰にも出来殺人』、『の中の悦楽』等は、読み切り連載特有の制約守りつつ、全体意外な結末へ導く工夫凝らしている。作者本人は、明治もの一作である『明治断頭台』を自身ミステリ作品最高傑作述べている。 デビュー以来10年日本ミステリ界の巨人であり、宝石編集長を自ら務めた江戸川乱歩への恩もあってミステリ作品中心に執筆した。ただ、時々雑誌カテゴリー無視して時代小説寄稿している。「(ミステリは)自分には向いていなかった」と山田自身語っているが、多数傑作残したことは事実であり、2000年平成12年)には日本ミステリー文学大賞受賞した現代舞台にしたミステリ作品は、1960年代半ばまで断続的に発表された。例外として『神曲崩壊』は1987年昭和62年)の作品である。 鼻の位置ペニスがあるという突拍子もない設定の『陰茎人』をはじめとするユーモア・ナンセンス作品学年誌発表した少年向け作品や、歴史扱った小説多数発表。『山屋敷秘図』に代表される切支丹もののよう日本舞台にするだけでなく、原稿料かわりに貰った中国四大奇書のひとつ『金瓶梅』をミステリとして再構成した『妖異金瓶梅』があり、忍法帖執筆するきっかけともなった。なお、時代小説晩年に至るまで執筆している。

※この「初期・ミステリと時代小説」の解説は、「山田風太郎」の解説の一部です。
「初期・ミステリと時代小説」を含む「山田風太郎」の記事については、「山田風太郎」の概要を参照ください。

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