初期モデルボディ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/15 14:58 UTC 版)
「アルパ (カメラ)」の記事における「初期モデルボディ」の解説
ピニョンが販売を開始した当初の呼称は単に「アルパレフレックス」で、4が出てからそれまでの製品がI,II, IIIに分類された。そのため分類は公式のものでなく、アルパプリズマレフレックスをIIIとすることに異論はないが、IとIIの分類は人によってまちまちである。 アルパレフレックスI(Alpa Reflex mod. I, 1944年発売) - ボルカIの権利をジャック・ボゴポルスキーから購入してピニョンでほぼ同仕様のまま製品化された。ウェストレベルファインダーを持つ一眼レフカメラであるが、連動距離計を併せ持つレンジファインダーカメラでもある。ただし距離計は特定の標準レンズにしか連動しない。ボディは板金鍛造、クロームメッキ仕上げ。シャッターは布幕フォーカルプレーン式でP(バルブ)、1-1/1000秒。1946年までに「ラクサス」含め579台が生産された。シリアルナンバーは120001から120700。アルパレフレックスIラクサス - 32台生産された色革張りの高級仕様。 アルパスタンダードI(Alpa Standard mod. I, 1944年発売) - アルパレフレックスから一眼レフカメラ機構を省略したレンジファインダー専用機。1946年までに100台が生産され、そのうちスローシャッターもないモデルが7台ある。 アルパレフレックスII(Alpa reflex mod. II, 1946年発売)/ボルシーレフレックス(Bolsey Reflex, 1946年発売) - 距離計連動機構がマウント下に移されカムの影がスクリーンに映らないよう改良されたモデル。ヒット作となり1952年までにバリエーションを含め4645台が生産され、この数はアルパ歴代で2番目に多いモデルとなった。シリアルナンバーは13000から15020と20000から25148。ボルシーレフレックスはアメリカの代理店ボルシーアメリカ向けで322台が生産されており、全てシンクロがない仕様とされるが、実物ではシンクロ付き仕様も確認されている。アルパレフレックスIIシンクロつき - 途中でシンクロ機構を装備し、ここからをアルパレフレックスIIとする区分方法もある。527台が生産された。 アルパレフレックスIIデラックス仕様 - 色革張り。17台が生産された。 アルパスタンダードII(Alpa Standard mod. II', 1946年発売) - アルパスタンダードIの距離計連動機構がマウント下に移された改良型。1952年までにバリエーションを含め363台が生産された。アルパスタンダードIIシンクロ付き - 9台生産された。 アルパスタンダードIIスローなし - 28台生産された。 アルパプリズマレフレックス(Alpa Prisma Reflex, 1949年発売) - 世界初の45度プリズムファインダーを装備する。プリズムファインダー採用の一眼レフカメラとしてもコンタックスS, レクタフレックスに次いで3番目と草創期の製品である。アルパレフレックスと併行販売され、1952年までに942台が生産された。うちシンクロつきは312台。
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