区分方法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/13 13:47 UTC 版)
アリソフは緯度によって4つの気団ができると考えた。すなわち、赤道気団・熱帯気団・寒帯気団(中緯度気団)・極気団がある地域においてどの時期に影響をもたらすか、ということに注目し、以下の7つに区分した。なお、気候帯の区分には前線を利用している。その前線とは、赤道気団と熱帯気団の境界である熱帯前線、熱帯気団と寒帯気団の境界である寒帯前線、寒帯気団と極気団の境界である極前線である。 1年を通して赤道気団に支配される地域(赤道気団帯):■(赤) 高日季(夏)は赤道気団、低日季(冬)は熱帯気団に支配される地域(赤道季節風帯):■(橙色) 1年を通して熱帯気団に支配される地域(熱帯気団帯):■(黄色) 高日季(夏)は熱帯気団、低日季(冬)は寒帯気団に支配される地域(亜熱帯):■(黄緑色) 1年を通して寒帯気団に支配される地域(寒帯気団帯):■(深緑) 高日季(夏)は寒帯気団、低日季(冬)は極気団に支配される地域(亜北極帯・亜南極帯):■(青) 1年を通して極気団に支配される地域(北極気団帯・南極気団帯):■(灰色) これを世界地図上に図示したのが図1である。気候帯1 - 7の境界は、以下のように決められている。 1(赤道気団帯:■赤)と2(赤道季節風帯:■橙) - 冬の赤道気団と熱帯気団の移行帯 2(赤道季節風帯:■橙)と3(熱帯気団帯:■黄) - 夏の熱帯前線 3(熱帯気団帯:■黄)と4(亜熱帯:■黄緑) - 冬の寒帯前線 4(亜熱帯:■黄緑)と5(寒帯気団帯:■深緑) - 夏の寒帯前線 5(寒帯気団帯:■深緑)と6(亜極帯:■青) - 冬の極前線 6(亜極帯:■青)と7(極気団帯:■灰) - 夏の極前線 したがって、気候帯1(赤道気団帯:■赤)と気候帯2(赤道季節風帯:■橙)の境界が経験的に決定される以外は夏または冬の前線の位置で境界が引かれるため単純明快な気候区分となっている。 しかし、単純明快であるがゆえにこの気候区分はある地域がどの気団の影響を受けるかという問いに答えることはできるもののそれ以外の特性をほとんど示せていない。こうした状態を改善するため、アリソフは1 - 7の気候帯を海洋と大陸、西岸と東岸、平地と山地といった特性で細分化した。細分化した気候帯は以下の通りである。ただし、アリソフは以下の細分化した気候区分を地図上で表現していない。 赤道気団帯:■赤1. 赤道大陸性気候 2. 赤道海洋性気候 赤道季節風帯(亜赤道帯):■橙1. 大陸性季節風気候 2. 海洋性季節風気候 3. 西岸性季節風気候 4. 東岸性季節風気候 熱帯気団帯:■黄1. 熱帯大陸性季節風気候 2. 熱帯海洋性季節風気候 3. 海洋性高気圧の東縁気候 4. 海洋性高気圧の西縁気候 亜熱帯(亜熱帯地帯):■黄緑1. 亜熱帯大陸性気候 2. 亜熱帯海洋性気候 3. 亜熱帯西岸気候 4. 亜熱帯東岸気候 寒帯気団帯(中緯度気団帯):■深緑1. 中緯度大陸性気候 2. 中緯度海洋性気候 3. 中緯度西岸海洋性気候 4. 中緯度東岸海洋性気候 亜極気団地帯:■青1. 亜極大陸性気候 2. 亜極海洋性気候 極気団地帯:■灰1. 北極気候 2. 南極気候
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