地理区分用語としての「大チベット」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 15:17 UTC 版)
「大チベット」の記事における「地理区分用語としての「大チベット」」の解説
サンスクリット語には、地理的に遠くの場所を「大なる(maha)」と表現する用法があり、チベットについてはインドにちかい部分が「ボータ(Bhota)」、インドから遠い部分が「マハーボータ(Mahabhota)」と呼ばれた。チベットの古典文献にみえるチベットの地域区分方法の一種には、このサンスクリット語による区分方式を踏襲したものがあり、『「プー」(または「小プー」)と「大プー」』(bod cang bod chen po, bod chung dan bod chen)等と表現される(→詳しくは「プーと大プー」を参照。) この地域区分法において使用される「大チベット(bod chen, bod chen po)」の概念は、アムドとカムを合わせたチベット東部のみをさし、中央チベットは含まない(→プーと大プーを参照)。 「プー(bod)」はチベットを意味するもっとも普通の呼称であるが、「大チベット」と併置された場合には、中央チベットのみを指す地域呼称となるのである。
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