初期のキャラクターモデル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/01/25 18:22 UTC 版)
「キャラクターモデル」の記事における「初期のキャラクターモデル」の解説
初期にキャラクターモデルを手がけていた主な模型メーカーは、マルサン商店、今井科学、緑商会、日東科学教材などである。 今井科学は鉄人28号以降、アニメや漫画に登場するキャラクターやメカ、映画007シリーズに登場するメカなどのプラモデルを発売していた。この当時のキャラクターモデルは飽くまでも玩具として作られており、走ったり、歩行したり、合体変形するギミックが優先された。ディスプレイモデルも存在したが、一部にはベースにカレンダーを入れるなどの日用品としての機能を備える事もあった。またその位置づけから純然たる女児向けの「魔法使いサリー」のプラモデルなども存在した。1967年以降に発売したサンダーバードシリーズは大ヒットとなった。 また、マルサン商店は第一次怪獣ブームの始まる1960年代半ばからゴジラシリーズやウルトラシリーズに登場する怪獣やメカのモデルを主に発売したが、日本国外のSF映画やテレビ番組に登場するメカの模型も一部発売していた。 しかし怪獣やサンダーバードのブームは去り今井科学はポストサンダーバードとして力を入れて開発したキャプテン・スカーレットとマイティジャックのプラモデルはどちらも不発に終わり、マルサン商店もブームの冷え込みとともに業績を悪化させ、どちらも1968年に倒産(後に復活)した。 そして、サンダーバードシリーズを含む金型の一部は大手玩具メーカーであったバンダイに売却され、その後玩具だけでなくプラモデルの製造も行うようになった。特に1973年に始まったマジンガーZは、キャラクタービジネスとして大成功を収めたため、その後玩具メーカーがアニメや特撮番組のメインスポンサーとなり、番組に登場するキャラクターの玩具やプラモデルを販売するという図式が確立された。 もっとも飽くまでも当時のキャラクターモデルは玩具であり、プロポーションよりもギミックこそが優先されていた。優れたプロポーションのキャラクターモデルも存在したが、ギミックの為にゼンマイボックスやタイヤの穴が開いており、純然たるプロポーション志向ではなかった。しかしながら、ユーザーの高年齢化に伴う嗜好の変化が顕在化し、新たなキャラクターモデル誕生の嚆矢となった。
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