初期のキャポコ案
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 08:00 UTC 版)
「ライトバス・ニュールートマスター」の記事における「初期のキャポコ案」の解説
2007年9月3日に現職のケン・リヴィングストンに対抗していた当時の保守党のロンドン市長候補であったボリス・ジョンソンは、近代的なルートマスターの導入を考えていることを表明した。2007年12月にイギリスの自動車雑誌『オートカー(英語版)』誌は、革新的なオプテア・ソロ(英語版)を設計したキャポコ社(Capoco)に新世代のルートマスターの詳細な提案を任せた。RMXLと命名されたこの設計案は軽量なアルミニウム製スペースフレーム構造のハイブリッド技術を取り入れた低床バスであり、旧型のルートマスターよりも4席多い座席と2倍の立ち席の収容量があったが、乗員は依然として運転手と車掌の2名であった。 この設計案では前輪の後ろの開閉式前部ドアから障害者の乗降が可能であったが、後部には開放式プラットフォームが残されており、階段も後部に位置していた。ハイブリッド方式は、車体前部に置かれた常時稼動の水素燃料エンジン(水素燃料タンクは後部階段の下に設置)によって車体前部のバッテリーを充電し、車体後部の電気モーターを通して後輪を駆動するもので、トランスミッションを通す必要が無く、低い床と後部プラットフォームから下部デッキへの段差の無い床面が実現されることになっていた。なお、後部プラットフォームはカメラによる監視によって安全性を確保することになっていた。 この設計案は全国紙で紹介されたが、ケン・リヴィングストンからコスト高と安全性について批判を受けることとなった。
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