初代・阪堺電気軌道
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1907年(明治40年)4月20日 片岡直輝、大林芳五郎、奥繁三郎らが「大阪市南区恵美須西二丁目(現在の大阪市浪速区恵美須西二丁目)ニ起リ紀州街道ニ沿ヒ天下茶屋、住吉、堺ヲ経テ大阪府泉北郡浜寺村(現在の堺市西区浜寺公園町三丁)ニ達スル電気鉄道」の敷設を申請。 1909年(明治42年)12月28日 片岡直輝、大林芳五郎、奥繁三郎らに恵美須町 - 宿院 - 浜寺間の路線の敷設および宿院 - 大浜公園間の支線敷設特許状が下付される。 1910年(明治43年)3月8日 阪堺電気軌道株式会社が設立され、社長に片岡直輝が就任。資本金300万円。現在の阪堺電気軌道阪堺線および後の南海電気鉄道大浜支線の起源。 1911年(明治44年)11月 鉄道院(現在の国土交通省)の仲介で、阪堺電気軌道が競合路線となる南海鉄道と運賃協定を締結。この協定に基づき、路線開業後の旅客運賃を恵美須町 - 今池間、今池 - 勝間(現在の東玉出)間、勝間 - 住吉鳥居前間、奥ノ天神 - 大和川間、大和川 - 少林寺橋(現在の御陵前)間、少林寺橋 - 船尾間、船尾 - 浜寺公園間をそれぞれ1区間とする7区間制、1区間につき2銭と決定。 12月1日 恵美須町 - 市之町(現在の大小路)間開業。堺発電所、堺変電所、玉出変電所を新設。電動客車52両を新造。 12月 堺市より大浜公園および堺水族館の運営を受託。 1912年(明治45年)3月5日 市之町 - 少林寺橋(現在の御陵前)間延伸開業。 4月1日 少林寺橋 - 浜寺(現在の浜寺駅前)間延伸開業。大浜支線 宿院 - 大浜水族館前間開業。 6月1日 大浜公園内に大浜公会堂を開業。 1912年(大正元年)8月26日 大浜支線 大浜水族館前 - 大浜海岸間延伸開業。 11月30日 浜寺 - 浜寺終点間0.2km延伸開業。 1913年(大正2年)1月2日 大浜公園内に大浜汐湯を開業。 7月16日 阪南電気鉄道株式会社を合併し、今池 - 平野間の軌道敷設事業を継承するとともに、資本金を360万円に増額。 1914年(大正3年)2月14日 電力供給事業および電灯事業を開始。 4月26日 平野支線 今池 - 平野間5.9km開業。 1915年(大正4年)4月 阪堺電気軌道と南海鉄道との乗車券の共通取扱が開始される。
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