再試合などによる試合への影響
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「全国高等学校野球選手権大会」の記事における「再試合などによる試合への影響」の解説
サスペンデッドゲームを採用していないこと、球場がドームではないことから、大量の得点差がついた試合も、試合が成立する7回(第7イニング)の終了以前に降雨などによる天災でノーゲームとなり、本来の試合でリードされていた高校が、数日後の再試合で勝利するという現象がしばしば起きている。1982年(第64回大会・1回戦) - 八幡大付(現・九州国際大付)対日大二戦:八幡大付が4-2とリードしながら、6回裏攻撃中に雷鳴と激しい雨により降雨ノーゲームが宣告される。3日後の再試合では、日大二が9-6で勝利。また日大二は、17年前の1965年(第47回)1回戦で、岡山東商にリードされながら降雨ノーゲームとなり、再試合で勝利している。 1993年(第75回大会・3回戦) - 鹿児島商工対常総学院戦:鹿児島商工が4-0とリードしながら、4回表攻撃中に豪雨に見舞われ降雨ノーゲーム。翌日の再試合では、常総学院が1-0で勝利。なお鹿児島商工は、前日の2回戦も雨の中で行っており、その試合は8回表途中で降雨コールドゲームにより堀越に3-0で勝利していた。 2003年(第85回大会・1回戦) - 駒大苫小牧対倉敷工戦:駒大苫小牧が8-0と大量リードしながら、4回裏途中で台風接近による降雨ノーゲームの宣告。翌日の再試合では倉敷工が5-2で勝利。 2009年(第91回大会・1回戦) - 如水館対高知戦:如水館が2-0・6-5と2試合ともにリードしながら、大会史上初となる2日連続の降雨ノーゲームに。再試合では高知が9-3で勝利。 準々決勝を2日間で2試合ずつ行っていた時期は、準々決勝後の再抽選では、インターバル期間に差が生じてしまうことがあった。 2018年の第100回記念大会より延長戦におけるタイブレーク方式が導入、延長13回から試合が決着するまで延長無制限で行われる。同時に準決勝までは延長引き分け再試合が廃止となる。また決勝戦ではタイブレーク方式を採用せず延長15回で引き分けた場合は再試合とするが、再試合では準決勝までと同じ形で延長無制限でのタイブレーク方式を採用する。これにより再試合を除く決勝戦以外での延長イニング数は60年ぶりに無制限に戻る。2021年の第103回大会からは決勝戦でもタイブレーク方式が採用される。1. 2018年(第100回記念大会・1回戦)・佐久長聖対旭川大高が4-4のまま延長12回で決着がつかず、甲子園大会史上初のタイブレーク方式が適用された。試合は、14回表に佐久長聖が1点を獲得し、そのまま5-4で勝利した。 2. 2018年(第100回記念大会・2回戦)・済美対星稜が9-9のまま試合はタイブレークに突入し、13回表に星稜が2点勝ち越すも、その裏の済美の攻撃で大会史上初となる逆転サヨナラ満塁ホームランを放ち、13x-11で勝利を収めた。 3. 2019年(第101回大会・3回戦)・星稜対智辯和歌山が1-1のまま試合はタイブレークに突入し、14回裏に星稜の攻撃でサヨナラ3ランホームランを放ち、4x-1で勝利を収めた。
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