兵站拠点漢口に対する攻撃計画とは? わかりやすく解説

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兵站拠点漢口に対する攻撃計画

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/18 17:49 UTC 版)

漢口大空襲」の記事における「兵站拠点漢口に対する攻撃計画」の解説

第20空軍麾下第20爆撃集団長距離戦略爆撃としてのマッターホーン作戦従事していたのに対し、第14空軍のシェンノート司令官は、シーレーンなどの兵站攻撃重点を置くべきだと主張していた。シェンノートは、アメリカ陸軍航空軍司令官第20空軍司令官ヘンリー・アーノルド大将対し中国戦線における日本軍最大兵站拠点目され漢口攻撃するため、第20爆撃集団投入するよう要求したアーノルドは、B-29戦略爆撃使用するべきだとして戦術的な漢口空襲への協力一度拒み、本来の攻撃目標悪天候などで爆撃不能だった場合予備的攻撃目標として漢口指定しただけであった。しかし、1944年10月中国・ビルマ・インド戦線アメリカ軍総指揮官に着任したアルバート・ウェデマイヤー中将は、日本側の大陸打通作戦による危機感高まりからシェンノートの提案強く支持し第20爆撃集団延べ100規模による大規模空襲命令した第20爆撃集団司令官カーチス・ルメイ少将8月29日着任)は、ウェデマイヤー中将指揮権第20爆撃集団に及ぶのか本国確認した後、ついに漢口空襲動き出したルメイ少将がウェデマイヤー中将及びシェンノート中将それぞれ打ち合わせをした結果第一波として第20爆撃集団第58爆撃団B-29長江岸の市街地ドック物資集積所爆撃しその1時間後に第14空軍機が郊外飛行場攻撃仕掛けることになった。これは、第一波第20爆撃集団機が日本軍戦闘機迎撃誘い出しその日本軍戦闘機補給のため着陸した隙を狙い、第14空軍機が飛行場時間差攻撃するという作戦であった出撃するB-29兵力当初60機と予定されたが、エンジン改修終わっていない機体投入して最終的に94機が集められた。攻撃日は当初12月15日設定されその後12月18日変更された。 そして、第一波B-29爆撃機は、新戦術として主に焼夷弾使用することが計画された。第二次世界大戦期アメリカ陸軍航空軍通常爆弾による精密爆撃戦術重視しており、第20爆撃集団マリアナ諸島進出した第21爆撃集団B-29も、当初工業地帯目標として昼間の高高度精密爆撃を主に行っていた。しかし、ジェット気流視界を遮る妨げられ爆撃照準難しかったことが原因で、満足のいく戦果得られなかった。そこで、焼夷弾による絨毯爆撃無差別爆撃地域爆撃)が新戦術として検討された。ルメイ少将は、アーノルド大将意向受けてナパーム焼夷弾漢口に対して使用することにした。94機の出撃機のうち84機が焼夷弾搭載した。なお、火災による煙で攻撃目標見えなくなるおそれがあったため、B-29は4群に分かれて風下の南から北へそれぞれ異なった区域異なった形式焼夷弾で順に爆撃する計画とされた。

※この「兵站拠点漢口に対する攻撃計画」の解説は、「漢口大空襲」の解説の一部です。
「兵站拠点漢口に対する攻撃計画」を含む「漢口大空襲」の記事については、「漢口大空襲」の概要を参照ください。

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