全日本選手権4連覇
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 01:51 UTC 版)
4年振りの羽生結弦との対決に注目が集まる中、宇野はステファン・ランビエルに師事することを発表した。宇野は全日本へ向けスイスで1ヶ月近くステファン・ランビエルの元で練習をしており、GPF出場を逃したこともあって比較的落ち着いて調整が出来たせいか練習から笑顔を見せる。ジャンプも課題であった4Fを決めるほか、4Sに加えて2シーズン封印してきた4Loを着氷するなど好調をアピールした。 ショートでは4F、4T-2T、3Aを全て完璧に決め、非公式ではあるが自己ベストをも上回る105.71を記録し、羽生結弦110.72につぐ2位につける。 フリーでは4回転をトウループ、フリップの2種に絞って挑んだが全体的に着氷が完璧とはいえない出来でGOEが伸びきらなかった。自己ベストからは約13点離れたが今季自己ベストとなる184.86を記録。その後最終滑走で登場した羽生結弦がミスを連発し自己ベストから大きく離れた172.05に留まったため宇野が逆転優勝で全日本選手権4連覇を決めた。これにより宇野が羽生との直接対決を制した初めての大会となった。 代表に決定していた四大陸選手権は、ステファン・ランビエールコーチに師事するにあたり練習拠点を海外に移したことにより、世界選手権に向けてジャンプ精度の向上とプログラムの完成度を高めていくことに重点を置くため、出場辞退を決め欠場となった。 その後、世界選手権への調整のためB級大会ではあるがチャレンジカップにエントリー。ショートでは4Fを完璧に決めるが4Tで回転不足+ステップアウト、3Aでは加点が伸びきらず首位ではあるものの自己ベストからは遠い91.71に留まった。翌日のフリーでは2シーズン苦戦してきた4Sを綺麗に着氷し、勢いに乗る。前日と同じく4Tステップアウトのミスはあったがそれ以外は高い完成度でまとめ、非公認ではあるもののフリー、合計ともに自己ベストを上回る198.70、計290.41を記録し優勝を果たした。 シーズンの締めくくりとなる世界選手権は、同年の1月ごろから急速に世界に拡大した新型コロナウイルス流行の影響により、3月11日にISUより中止が発表された。宇野はスケート連盟を通じ、「まずは世界中の人々が安全な日常を送れる日が一刻も早く来ることを願っております。明けない夜はないと信じ、これからもアスリートの本分を全うし、今自分にできることを精一杯やっていきたい」と発表し、拠点のスイスから帰国。自主隔離に入った。
※この「全日本選手権4連覇」の解説は、「宇野昌磨」の解説の一部です。
「全日本選手権4連覇」を含む「宇野昌磨」の記事については、「宇野昌磨」の概要を参照ください。
- 全日本選手権4連覇のページへのリンク