俗信における加牟波理入道とは? わかりやすく解説

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俗信における加牟波理入道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/28 04:12 UTC 版)

加牟波理入道」の記事における「俗信における加牟波理入道」の解説

今昔画図続百鬼』では、厠に現れる妖怪として口からを吐く入道姿で描かれ解説文には以下のようにあり、大晦日に「がんばり入道郭公がんばりにゅうどうほととぎす)」と唱えると、この妖怪現れないと述べられている。 大晦日の夜 厠にゆきて がんばり入道郭公唱ふれば 妖怪見ざるよし 世俗のしる所也 もろこしにては厠神の名を郭登といへり これ遊天飛騎大殺将軍とて 人に禍福をあたふと云 郭登郭公同日の談なるべし 兵庫県姫路地方では、大晦日に厠で「頑張り入道時鳥がんばりにゅうどうほととぎす)」と3回唱えると、人間生首落ちてくるといい、これを褄に包んで部屋持ち帰って灯りかざして見ると、黄金になっていたという話もある。松浦静山著書『甲子夜話』にもこれと似た話で、丑三つ時に厠に入り、「雁婆梨入道がんばりにゅうどう)」と名を呼んで下を覗くと、入道の頭が現れるので、その頭をとって左の袖に入れてから取り出すと、その頭はたちまち小判に変わると記述されている。 一方で、この呪文が禍をもたらすこともあるといい、江戸時代辞書諺苑』では、大晦日に「がんばり入道ほととぎす」の言葉思い出すのは不吉とされる加牟波理入道ホトトギス関連については、文政時代風俗百科事典喜遊笑覧』に、厠でホトトギス鳴き声聞く不祥事起きるとの俗信由来で、子供大晦日に厠で「がつはり入道ほととぎす」とまじない唱えるとの記述があり(「がつはり」は「がんばり」の訛り)、中国六朝時代の書『荊楚歳時記』にも同様、厠でホトトギス鳴き声聞くのは不吉述べられている。また、ホトトギス漢字表記のひとつ・郭公かっこう)が中国便所の神・郭登(かくとう)に通じるとの指摘もある。 和歌山県伝承では「雪隠坊」(せっちんぼう)と呼ばれのような声を出すという。 岡山県一部では、加牟波理入道俗信見越し入道混同されており、厠で見越し入道が人を脅かすといい、大晦日夜に厠で「見越し入道ホトトギス」と唱える見越し入道現れるなどといわれている。 中国巨人状の妖怪山都」が日本伝わり厠神便所の神)と混同され結果、この妖怪伝承発祥したとの説もある。

※この「俗信における加牟波理入道」の解説は、「加牟波理入道」の解説の一部です。
「俗信における加牟波理入道」を含む「加牟波理入道」の記事については、「加牟波理入道」の概要を参照ください。

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