伊勢志摩スカイライン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 08:52 UTC 版)
朝熊山を横切るように伊勢神宮の内宮付近と鳥羽を結ぶ山岳道路。1962年(昭和37年)12月に着工、1964年(昭和39年)10月に三重交通子会社の三重県観光開発(株)により造られた、延長16.3キロメートル (km) 、幅員6.5 mの有料道路である。1950年(昭和25年)6月に厚生省が告示した「伊勢志摩国立公園計画」の中に宇治山田市から朝熊山を経由し志摩郡鳥羽町に至る道路計画が示されており、それが実現したものである。伊勢市宇治館町と鳥羽市鳥羽町のそれぞれの出入り口に料金所がある。初日の出で賑わう大晦日を除き、夜間の通行は禁止されている。山頂付近まで自動車で容易に登ることが可能で、開通以来もっとも一般的な選択肢になった。 クロソイド曲線を利用し、鳥羽湾などのリアス式海岸が見通せるように設計されている。伊勢・鳥羽の両登り口とも急カーブが連続する区間があり、中腹付近からはカーブの屈曲率は大きくなってくる。道路両端の海抜数メートルのところから、一気に標高500メートルのところまで一気に駆け上がって再び下るルートで、周囲に高い山がないことから眺望に優れる。特に、朝熊山頂展望台から鳥羽側に向かうと、伊勢湾に浮かぶ島々を眺めながら道路を走ることができる。 かつて定期バスが運行されていたが2010年現在は廃止されている。年末年始等イベント時には、三交バスが臨時運行される。また、土曜・日祝日には五十鈴川駅・浦田町から朝熊山頂まで参宮バスが運行している。 この道路は観光用の私道で、無料化の予定はない。2017年6月現在の通行料金は自動二輪車880円、軽・普通自動車1250円である。また、ETCは利用できない。通行することができるのは自動車とオートバイに限られ、自転車は通行することは出来ない。営業時間は通常7:00–19:00の間であるが、夏季は延長されていて、大晦日には終夜営業も行っていることから初日の出を拝むスポットにも利用されている。
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