人造偏光板の開発とは? わかりやすく解説

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人造偏光板(偏光フィルター)の開発

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 04:53 UTC 版)

星野愷」の記事における「人造偏光板偏光フィルター)の開発」の解説

人造偏光板偏光フィルター)についての研究は、星野愷わが国いち早く着手した研究であり、(1)人造偏光板製造方法(2)普通の光(自然光)を偏光板透過させると、なぜ振動方向一方向のみに制限されたもの(偏光)になるかという偏光機構解明(3)偏光板応用方法三部門にわたって行われた1938年昭和13年)に星野研究を基にして、日本最初偏光板製造三菱電機大船工場)によって行われた航空機からの潜水艦確認は、海面反射眩光が邪魔となり困難であったが、偏光板備えた偏光眼鏡用いることにより、その障碍除去することができたので、第二次世界大戦中、この偏光板海軍で大量に採用された。星野海軍技術研究所嘱託として同工場で技術協力行った研究初期においては硫酸キニーネヨウ素との化合物ヘラパタイト針状微結晶合成樹脂マトリックス中に結晶軸一定方向そろえて無数に配列した多結晶偏光板製造して、その光学特性ならびに偏光機構研究行ったまた、ヨウ素ならびに種々の染料を、ミセル定方配列させた高分子フィルム含浸させたとき発生する偏光作用繊維二色性)につき研究した。これは高分子偏光板呼ばれるもので、今日広く実用されている偏光板製造における先駆的な研究であった研究過程副次的いくつかの発見・発明行われたそのうち一つは、紫外線2537オングストローム波長のものを純粋に一本だけ取り出す性能を持つ、紫外線フィルター製造方法発明したこと、ならびになぜそのような作用可能なのかの説明与えることができた理論的研究である。この紫外線フィルター実用面一つは、ある種ウラン鉱石選定鑑別にそれが極めて有用なことであった1945年昭和20年12月連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)経済科学局は、その製造方法を知るためその実提出要求し星野学位請求論文にその記載があったのでその全文英訳した偏光板応用については、湾曲偏光板考案し、また偏光立体映写装置開発努めた

※この「人造偏光板(偏光フィルター)の開発」の解説は、「星野愷」の解説の一部です。
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